むきりょくかん。Y.E.T. th Cops and robbers 山手線全域ドロケイツアー Report
1.集合&前半戦    2.後半戦&打ち上げ
 集合〜開会式
 
 サブタイは「天元突破グレンラガン」っぽいですがきっと偶然の一致です

  俺がやるって言ったんだ!!                                 .

 朝の7時に起床する。前日は容赦なく終電帰宅だったので疲労感が抜け切れていない。
 だが、期日は来てしまった。カレンダーを何度見ても3月2日だ。土曜日だ。

 嫁がぷいにゅーと言いながら寝ているのを横に、ひっそりと家を出る。

 残念な事に、昨日と同じスーツ姿で。鞄にはミッション用の封筒が70個。
 なんなんだこれと思ってみたり、ツイッターの流れを追っていたら、集合場所の上野公園についてしまった。


 既に人数はそれなりに集まっていた。大体皆スーツだ。いやまぁ、自分がスーツ推奨したんですけどね。

 風がやたら冷たい。公園の入り口に集まった謎のスーツ集団に注がれる視線もやや冷たい。

 無駄話をしていたら、少しずつ人数が増えて行き、最終的には70名というクレイジーな団体になった。
 前の鬼ごっこの時もそうだけど、外から見れば何の集まりなんだこれと突っ込まざるを得ない人数。

 一部の幼女(高町ぐずり)が盛大に寝坊して音信不通になってたり、膝に矢を受けたらぃえさんがいたりしつつ、
 ゆるゆると開始時間を調節したりしていく。

 ああ、相変わらずのYETだ。きっと今日も酷い一日になるに違いない。

 見上げる空がやたら青い。

    

 そして、9時半。開始時刻だ。

  「皆様、本日は我が吉村電鉄交通社が企画した
  山手線全域ドロケイツアーに参加頂き、大変に残念でございました!!」

 まずはチーム分けから。
 事前に実施してるので、ひたすら名前を読み上げて行く。

 分けっぷりはこちらを参照。

 若さでチーム分けをし、私は若い方のチームに所属しました。(何

 チームY(吉村)は右側に、チームT(智蔵)は左側に。ああ、何だこの学校みたいな雰囲気。

 と言う事で、どっちが先に泥棒をやるかどうかは、子供の遊びらしくじゃんけんで決めることにした。
 自分と全員がじゃんけんして、勝ち残った人のいるチームを泥棒とする。

 「じゃんけん、ぽん!」

 チームY(吉村)、1回のじゃんけんで残一名。

 弱い、弱すぎるぞ!!

 そう言う具合で、チームTが先に泥棒となりました。

 そしてその後は、念の為のルール説明。

 「訓練された方は、”YET””募集”の言葉しか見ずに登録ボタン押す輩がいるので」

 これは間違いのない事実である。(何)

  
 そんな具合で、説明が終わり、10時の泥棒出発を待つ。警察の追跡はその30分後だ。

 各チームに分かれ、勝手に作戦会議が始まる。
 チームTははじっこで何かを話しているようだが、こちらには聞こえない。

 さぁ、こちらのチームY。どうしようかと話した結果。

 「1チームそれぞれにターゲットを決め、全泥棒を常に追い続ける」という作戦に決定。

 やっぱり、相手としても常に追われたいでしょうからね!!(何)
 そんな訳で、各相手チームの名前を読み上げながら、それぞれのターゲットを決めて行く。

 しかし、司令塔(と勝手に想定している)のrisouさんは吉村ともう一人で追う、2チーム体制に。
 その分、ターゲッティングが漏れた智蔵さんは、遅れてくる高町ぐずりんに任せることに。

 そんな事を話している内に、相手チームから上がる雄たけび。
 しっかし、見ず知らずの人間ばっかなのによくもまぁ、団結力が生まれるものだと主催者が思う。(何)

 そして、10時。

 泥棒チームがグラサンをつけて、ぞろぞろと上野駅へ消えて行く。
 その行列はなかなかに強烈な風景ではある。(笑)

  

 我々は30分後だが、その間はずっと「みんなどこ?」で泥棒の経路を眺めていた。

 このマップの動きがやたらめったら楽しい。

 

 徒歩(Walker)=泥棒   バイク(Bike)=警察

 というアイコンで表示されているのだが、少しずつWalkerのアイコンが山手線上に散らばっていく。
 それが其々、先程までいた連中であり、これからの我々のターゲットなのだ。

 周囲からは、

 「あ、○○さんが新宿まで移動してる」
 「ちょwww ××さん、電車乗らずに延々徒歩で逃げてるwww」

 などの笑いが飛び交う。

 正直、マップ見てるだけで楽しい。困った事に物凄い楽しい。

 だが、あくまでも我々は警察だ。罪深きグラサン共を駆逐せねばならない。

 
 30分が経過した。自分の声が上野公園に響く。

 吉村 「それじゃ、行きますか! 追跡、開始ー!!」

 チームY 「「「うぉぉぉー!!」」」

 10時半。ついに馬鹿70名による、都会を舞台にした戦闘が始まるのであった!!

 そして!!

  
 吉村 「んじゃ、自分は高町ぐずりん待つんでいってらっしゃい」

 チームY 「えっ」

  
 主催者は上野駅でぐずりんを待ってからスタートしました。(笑)
 ミッション用の封筒を渡し、状況説明をし、電車へ乗り込む。

 さぁ、追跡を始めよう。自分のターゲットはマップに表示されている。

  

 前半戦@ 警察  四ツ谷駅〜千駄ヶ谷駅 - 追 跡 -
  

  駅から遠けりゃ偉いのか!?                            .

 自分のターゲットであるrisou氏は、山手線内で言えば、西側。
 横軸で言えば新宿と四ツ谷の間、縦軸で言えば千駄ヶ谷の北の住宅街にいた。
 どこの駅からも1.5km程度離れている、実にイヤラシイ場所である。

 だからと言って追わない理由はない。上野から秋葉原へ移動し、総武線に乗りこむ。

 どの駅から追うかは色々な案が出るが、素直に四ツ谷から追いこむことにした。
 離れる様に新宿側に逃げられるかもしれないが、そっちにも警察がいたりするのだ。

 そんな訳で、四ツ谷駅で降りる。

 青空広がる、すっごい平和な午前中。スーツ姿の自分。
 どう考えても、「誰かを追っている」なんて思われないだろうが、困った事にそれが現実。

 早歩きで新宿通りを歩き始めた。風が強い。

   

 

  (何で延々と街を歩くのか)俺にはさっぱり分からねえ!            .

 携帯を見ながら、歩く。

 歩く。

 ひたすら歩く。

 とにかく歩く。

 3分周期でアプリはターゲットの位置を伝える。
 早歩きしてるせいか、少しずつ距離は縮んでいく。それだけでも何だかやたら面白い。

 このまま新宿通りを歩いていけば到達できるけど、もちろん相手もじっと待つわけもなく。
 上のマップでいえば、新宿御苑の北で西方向に移動していたターゲットは急に南に舵切り。

 このまま千駄ヶ谷に逃げられるか? あるいはフェイクで新宿か?

 悩むが、とにかく自分には近づくしか出来ない。まずは近づいてからだ。
 早々と30分は歩いたかもしれない。とにかく早歩きなので、足が疲れてきた。

 ターゲットは新宿御苑へ。

 いかせぬと、自分は新宿御苑の東の大通りへ移動。
 そのまま、新宿御苑の中に入って公園決戦じゃぁ!! と盛り上がっていたのだが。

 住宅街バリアにより新宿御苑に全く入れない。

 地図でみても、とにかく新宿御苑を東から入るルートが無い。
 片っ端から歩いてみるが、それでもさっぱり無い。あるのはひたすらに住宅だけ。

 ガッデム! という思いをよそに、ターゲットはそのまま新宿方向へ移動。距離は一気に離された。

 
 しかたない。ここはあえて千駄ヶ谷へ行き、電車で距離を縮めよう。

 南に行く自分。一旦の退却だ。この辺りで、捕まえる事の難しさを体感し始める。ぐぬぬぬ…。

   

 前半戦A 警察  千駄ヶ谷駅〜新宿駅 - 廻 道 -
 

  でめえら全員撮影しやがれ!!            .

 千駄ヶ谷に向かう前にミッション開封の時間だった。

 …といっても、この封筒を作ったのが自分なんですがね。

 中身は2タイプあって、戦闘前に選ばせたので、自分自身、どちらが出てくるかは分からない。

 と言う訳で、開封。

 

 泥棒に対し、総武線撮影ミッション開始。

 これにより、山手線の南北方向に行った泥棒も一旦中央に移動せざるを得ない。
 更に状況は困惑を極める、というミッションなのです。

 また、着実に自動改札機と言うポイントに一旦集まる為、警察としては逮捕のチャンス。
 逆に言えば、ここを逃すと以後の逮捕は非常に困難になる。

 そして、我がターゲットは新宿付近。ミッションポイントはかなり近い。急がねば! 

 

 千駄ヶ谷駅にいくと、既に捕まって警察側になったYou平氏が。
 このポイントもミッション箇所と言う事で、ここで泥棒の張り込みを行うらしい。

 かなり有用な策だ。ありがたい。

 では私はターゲットを安心して追う事にしよう。電車で新宿へ向かう。

 たったの数分の移動でも、状況は常に動きまくっている。
 泥棒からの達成報告が流れる中、ターゲットの動きを延々と見続ける。
 携帯電話のディスプレイがオフになる暇がない!

  

 前半戦B 警察  新宿駅 - 待 伏 -
 

  ここは俺が張るんだよ!!                            .

 新宿駅で降りると、とにかく人の多さに驚く。

 そして、普段は思いもしないが、新宿駅の広さと改札へのルートの多さに軽い絶望を憶える。

 現在、警察ではミッションポイントの封鎖に動いているが、とてもじゃないが封鎖しきれない。

 特に、この時のメインの戦場は東側で、東京駅には十名近い警察が泥棒とやりあっていたが、
 対して西側である新宿は警察数名。泥棒も少ないのだが、分は非常に悪い。

 だが、それでこそ燃えるというもの。

 ミッションには制限時間がある。
 既に残り二十分となり、千駄ヶ谷駅が警察で封鎖している今、ターゲットは新宿駅で撮影をする以外に道がないのだ。

 だからこそ、相手は必ず来る。この確信。

 分布的に、味方の援護は期待できない。見事なまでの一対一の状況。

 上の写真のポイントで待ちうけるが、新宿駅前は非常に人が多い。
 人ごみにまぎれて通過されたら見つけるのは困難だが、延々と人ごみを眺める。

 ターゲットは靖国通りを歩いていく。彼我の距離は50mも無い。

 あっちの位置も分かるが、こっちの位置も知られている。
 離れて行くターゲット。しかし、時間は10分を切った。

 直接捕まえたかったが、このままガードしきってミッション失敗させるのも大成功に違いない。

 相手の位置に合わせ、東口に移動する。

 残り5分。

 いける。このままなら行ける!!

 そう思った矢先。

 

 ターゲットからのミッション成功の連絡。

 そんな馬鹿な!! とマップを見ると、ターゲットは自分を通過して駅内に。

 「位置は3分毎にしか更新されない」のまんまと嵌められ、待ち伏せを通過されていた。

 更にそのまま、徒歩で新宿駅から離れて行く。完全に捕まえるチャンスを逃してしまった。

 ガッデム!

  

 前半戦C 警察  新大久保駅 - 牛 丼 -
  

  あばよ、ダチ公                            .

 離れて行くターゲットを追って、新大久保駅に向かう。

 しかし、既にターゲットは駅から徒歩でどんどん離れて行く。
 残り時間は15分。残念だが、こうなった以上、捕まえる手立てはない。状況は既に詰んでしまった。

 開始当初は、「時間内に全員捕まえられるんでは?」と思われていたが、実際にやってみると、
 我がチームYの逮捕は10チーム程度。(勿論、それでも十分すごいのだが)

 殲滅はとても遠く。

 そして何より、空腹。

 
 すいません、駅前の吉野家で牛丼食ってました。(何)

 そして10分後、試合終了。
 追いかける楽しみを十分堪能したという所で、全員は再度、上野公園へ集まっていく。

  

2.後半戦&打ち上げ