むきりょくかん。>Y.E.T. 吉村電鉄交通社 2nd Assault 千葉密林地帯素人銃撃戦ツアー
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 五月三十一日 午後二時

 
  

 おにいちゃん 「昼飯買って無い人ー?」

 吉村 「はーい」

 兵士 「社長も買ってないのかよ!!」

 当日の持ち物に"昼食"を書いた当本人が忘れるなどとという駄目っぷりを披露しつつ。
 どうやら車のお兄ちゃんがコンビニで買ってきてくれるようだ。ありがとうお兄ちゃん☆

 空腹感以上に興奮で脳がオーバーヒートしているのだが、今はちゃんと食べておこう。
 最初に集まっていた倉庫っぽい休憩ポイントでは、兵士たちがぐったりと昼食を食べていた。

 一部、"自己発熱で炊ける米"の湯気がもわもわ出ていたりもする。

 テーブル上には、「あの戦場ではこんなことが」的なトークがたっぷりと展開されていた。
 雨音が遠い。

 
 シューティングエリアで練習中な人も。

  

  


 

 胃の中で巨大おにぎりが蠢いているが、気にせず次の戦へ。

 今度はモンスターハント。ウサミミを付けた少数が、敵から逃げ切る勝負だ。

 吉村 「選出するウサミミは、成績のいい屈強な連中で……」

 兵士 「それじゃあ社長じゃないすか」


 ……なんてこった。ネタで選ばれるならまだしも、普通に選出されるとは……。

 結果、選んだ6名とその理由は以下のようになった。

  十六夜 フラッグゲッター
  兄者 一番働いてる人
  智蔵 一番年食ってる人
  KAMEREON   バトルロイヤル1位タイ
  吉村麻之 バトルロイヤル1位タイ
  らび助教官 教官だから


 適当であるが、気にしない。
 迷彩帽子の上にウサミミをつけて、いざ戦場へ向かう。

 相手は24名。燃えるシチュエーションだ。
  

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 隠れる場所は最初から決めていた。フラッグ戦で隠れたポイントだ。

 まともにやりあっては勝てる訳が無い。とはいえ、延々と隠れるつもりもない。
 そういう訳で、午前の戦績から、確実に発見されるであろうポイントをあえて選んだ。

 慣れた場所にもそもそと入り込む。
 遠くから銃声が聞こえ、ネコミミの同士が一人消えた。

 迷彩は自分を隠してくれるのだが、頭のウサミミが腹立たしいまでに白い。
 これでバレるのだろうなぁと思いながら、口元を緩ませて銃を持つ。

 
 大体こんな感じ行き止まりの所。最初は左に、その後は右に隠れる。

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 数分後、前回のフラッグ戦で自分の場所を知っていた兵士がやってきた。

 近づいてくるが、様子を見る限り、こちらを発見できている訳ではなさそうだ。
 だが、すぐには撃たない。確実に当てられる距離まで近づいて貰ってから……。

 距離1m。発射。

 敵兵 「ヒット! ああー、やっぱりそこですかー……」

 見えたどうか分からないが、サムズアップで答える。

 彼が復活するのは5分後。
 その頃には情報が行き渡っているだろう。それまでにこの場所は移らなければ……。

 と考えていたら、またもや敵兵士が接近。

 敵兵 「ヒット! ……ええー!? どこにいんの!?」

 撃破、2。

 頭に真っ白な物体を乗せていても、どうやら見つからないようだ。
 とはいえ、安心出来ない。隠れる場所を、道の反対側に変えた。

 距離にして2mも無いが、足音がどこからも聞こえる以上、動けない。ヘタレである。
 
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 静寂を数分間楽しんだ後。

 竹薮にクリアリングの銃声。3m右で弾丸が通過して行く。
 流石にもう無理か……と思うが、玉砕覚悟で銃を向ける。

 相手は6人。その内には、先程撃破した兵士もいた。
 確実に自分が隠れていた場所を知っている。

 だがしかし。

 敵兵 「……あれ? 社長いない……?」

 場所を移っただけで、クリアリングと簡単な目視では、こちらは発見出来ないらしい。

 そのまま諦めてくれと祈るも、一人の兵士が素晴らしい案を出した。

 敵兵 「自分が見てきますんで、撃たれたら社長の撃破お願いします」

 これは負けた。数があるからこそ可能なやり方だ。
 ゆっくりと近づいてくる敵。距離1,5m。しかし、その視線は前の私の居場所を見ている。

 敵兵 「あれ、いない……?」

 銃の射線は確実に相手を捕らえている。
 しかし、撃ったら、待ち受ける数人に撃たれる。

 敵を目の前にしながら、こちらに気づかない事を祈る……が。

 振り向いた敵がこちらを振り向く。気づかれた!
 こうなったらせめて一太刀!

 敵兵 「ヒット!」

 まず目の前の兵士を撃破。
 突然の銃声にワンテンポ遅れて、待ち受ける兵士が機関銃を鳴らす。

 竹薮が弾を弾く前に、自分は銃を持つ腕だけを出して、適当に銃を乱射する!

 ……が、一発の弾丸が無数の竹を通過し、肩に当たり、死亡。

 吉村 「ヒットー!」

 外に出れば、3人からのヒットコール。

 トータル撃破6。自分が6人中の最後の生き残りだったらしい。

 ダントツの成績だ。試合には負けているが、勝負には勝ってしまったらしい。

  


 

 そういえば、しぐ子以外にも自分はレンタルで銃を借りていたな。

 そう思ったから、今回はランボー記念日。

  

 右手にSIG552、左手にAK-βスペツナズ。二丁拳銃ならぬ、二丁突撃銃。
  

 吉村 「それじゃ、次は自分、これで行きますので」

 兵士 「ランボーだ!」

 吉村 「重くて走れません」

 兵士 「えええぇぇー!?」


 そう、こういうネタキャラこそ、己の真髄だ。活躍なんかしてたまるか!

 そんな具合でフラッグ戦が開始となった。

 今度の作戦は、「速攻でタワーを制圧する」という物。
 ランボーモードを披露した私は、また防御を志願したが、
 今度はタワー制圧部隊に編入となった。

 部隊は5人。私は最後尾からテコテコついていくことに。
 二丁突撃銃、重いので動けないんです。

 作戦が詰められた後、電話が鳴る。相手は敵チームの兄者氏だ。

 おにいちゃん 「おにいちゃんだよ☆」

 まゆまゆ 「あっ、おにいちゃぁん☆ あのねぇ、まゆまゆねぇ、準備出来たのー☆」

 周りからは笑いが起きている。やる自分も自分だが、ノリが良すぎですお兄ちゃん。

 おにいちゃん 「そっかぁー☆ それじゃ、始めちゃうよー☆」

 まゆまゆ 「うんっ☆ それじゃあね、お兄ちゃんっ☆」


 終話ボタンを押して、すぐさま。

 「戦闘ぉぉぉーー!!!!!
  開始ぃぃぃぃぃーーーーー!!!!」

 「「「うぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!」」」

 何度やっても気持ちいいなぁとか思ってたら、制圧部隊がダッシュでタワーに向かっていく。
 大急ぎで自分も走る。銃が重たい……。

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 タワーは敵の攻撃を受ける事無く制圧出来た。
 早速三階建ての一番上に登ると、広範囲が目視出来る。

 狙撃を警戒し、最初はバリケード柵からひょこひょこ頭を出していたが、途中で面倒になる。

 なぜなら。私はランボーだからだ。

 銃を柵に置き、乱射。クリアリングという意図は薄い、単なる乱射。

 吉村 「ふはははははーー!!」

 2つの弾筋が、20m先で隠れていた敵を撃破した。
 スナイプもいいが、こんな強圧的な攻撃も悪くない!

 
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 しかしながら、敵もタワーを警戒してか、以後は射程範囲内に敵の姿が見える事無かった。
 そして上がる歓声。今回も何とか勝てたらしい。


 

 まゆまゆ 「おにいちゃんっ☆ まゆまゆねぇー、準備出来たのー☆」

 おにいちゃん 「そっかぁ☆ それじゃ行くよぉ☆」

 まゆまゆ 「(野太い声で) ああ、ぶち殺してやるぜ」

 おにいちゃん 「うわぁいきなり声変わった」

 「突撃ぃぃぃぃぃーーーーー!!!!」

 「「「うぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!」」」


 突撃と言いながら、今度の作戦は完全防御体制とした。

 相手を駆逐した後、私の合図で全軍突撃に移行。フラッグを目指すと言う作戦だ。
 勿論、頭が悪い作戦である事は全員が承知している。面白ければいいのだ。
 
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 早速、茂みに潜り込むのだが、銃声が聞こえない。
 十分後には、フラッグ周りに十数人がいまだに集まっていた。

 兵士A 「どうやら相手も防御っぽいですね」

 兵士B 「それじゃあ全員で攻め込みますか!」

 兵士C 「防御は?」

 吉村 「私一人で十分だ」

 防衛って楽しいんですよ。はい。
 
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 銃声が森に響く。盛大に皆は死んでいっただろう。

 私は一人でフラッグを守っている。
 進行ルートが3つもあるため、フラッグ傍のドラム缶に隠れる。

 だがしかし。時計を見れば、あと2分。
 ええい、独断専行してしまえ! 防御を捨てて、ずんずんと相手フラッグと向かうが、途中で。

 「タイムアップぅぅぅぅぅーーーーー!!!!」

 まさかのタイムアップで引き分け。


 こっそりとトップから転落。


 

 社長警護戦。要人警護戦である。
 私が全フラッグをタッチしたら勝利。私が死んだら敗北。

 私は自動で動くギミックの一つとして動くので、
 他のレポートを参照して貰った方がいいかもしれない。

 チームを割り振り、私を中心として集団縦列の隊形で移動していく。
 敵は事前に待ち伏せしており、相手一人を倒す為にこちらの兵士が2,3人死んでいく。

 吉村 「うへへへー。頑張ってくりゃれー」

 自分が撃たれたら終わりだが、特に隠れずゆっくりと歩いていく。

 1番目のフラッグをタッチし、

 吉村 「社長、4番フラッグ通過ぁぁぁーーー!!!」

 教官 「4番テーブルありがとうございまーーす!!」

 

 あと少しで2番目のフラッグ……という所で敵の一斉掃射。
 隠れたには隠れたが、こっちの守りはもう3名しかいなかった。

 被弾。


 

 リベンジ戦。今度は多少こちらが有利なように、復活がセフティに戻って1分後に変更された。
 さぁ、これでどれだけ進めるか。

 皆の気合も十分だ。

 吉村 「おぉぉー……。わっちを守ってくりゃれぇぇ……」

 そして私は、木の枝を杖代わりにして、気合無し。
 少しだけ前かがみで移動し、時折しゃがんで回避するなどのアクションが増えました。

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 吉村 「社長、4番フラッグ通過ぁぁぁーーー!!!」

 兵士 「4番テーブル、ドンペリ入りましたーー!!」


 一部を先行殲滅部隊とし、護衛組は第一フラッグを通過。

 吉村 「いやぁー、みんなお強いですなぁ。ふぉっふぉっふぉ」

 何故か老人台詞を吐く社長を真剣に守る兵士たち。素晴らしい構図である。

 進む度に味方が死んでいく。
 第二フラッグ目前まで移動した頃には、たったの2人になっていた。

 そして敵からの銃撃! すかさず二人は地面に伏せる。
 素人だらけなのに、匍匐前進とかも当然のように出来るようになっていた。

 味方 「やべぇ、弾が無い!」

 その声を聞いた時には終わったと思ったが、何とか敵を撃破。

 吉村 「社長、3番フラッグ通過ぁぁぁーーー!!!」

 教官 「3番テーブルありがとうございまーす!!」

 その頃には、最初にやられた護衛部隊が復活して合流。一気に8名体制に。
 しかし、次のフラッグへ向かう為には、あのタワーの近くを移動しなければならない。

 吉村 「うわー、タワーどうするよ?」

 そんな具合で悩んでいたら、タワーの方角から味方兵士が。

 
 「遅かったっすね社長」

 兵士 「タワー占領済みです。社長、どうぞ」

 お前らかっこよすぎだろ……。と嘆息しつつ、占領済みのタワーを通過。
 二番フラッグまではあと少し。兵士も大量。これならいけるかもと、皆が沸きたつ。

 しかし、その二番フラッグ手前。
 皆が敵の潜伏を警戒し、竹薮に注意を払っていた所に、別方向から飛び出してきた敵が!

 吉村 「社長ヒットーーー!!!」

 まさかのショットガン特攻射撃により、死亡。

  


 

 時間が無い。ならばバトルロイヤルだ。
 そんな具合で最終戦はバトルロイヤルになった。

 この9戦で皆、強烈なまでに成長した。その成果を盛大に発揮する事だろう。

 早くする為、二人ずつをテンカウントで送り出していく。
 そしてまた、最後の自分。

 「戦闘ぉぉぉぉーーー!!!! 開始ぃぃぃぃーーー!!」

 今度は、雄たけびは来ない。叫んだら場所がバレてしまうからだ。これが成長の差か。

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 自分は成長なく、前回と同じ所に潜む。
 しかしながら、皆も潜んだ状態であり、まったく敵が来ない…。

 そんな時。
 視界の右端に迷彩服が映った。あの後姿は……教官だ!

 最後に教官を撃ち取れば、それはもう最高のネタになるだろう。やるしかあるまい!

 抜け出し、教官の後を付ける。
 4番フラッグ、ドラム缶地帯を右折した所で素早く追いつく……!

 吉村 「(もらったー!)」

 と思って飛び出したら、教官はしっかりと射撃ポーズ。AKが唸る唸る。

 大急ぎでドラム缶の裏に隠れ、腕だけ出して応戦するも、その腕にヒット!

 吉村 「ヒットー!!」

 相手が教官ならばいいだろう。満足げに退出して終了。


  最終結果。30人中、8位。まぁまぁの成績になってしまった。


 午前五時。

 あまりにも一瞬で、終了の時間になってしまった。
 楽しみすぎたせいか、時間の感覚がおかしい。

 皆が泥まみれの迷彩服を着替える中、自分は紳士の正装へとメタモルフォーゼ。

 risou氏に点数集計をお願いし、自分もその結果を見て、こっそりとカバンから黒い物体を。
 参加賞のドッグタグとは別に、優秀者用にしっかりとした賞状を作ってきていたのだ。
 大学の卒業証書用の皮のカバー付という無駄な凝りっぷり。

 受賞者の名前はトイレでこっそりと書きました。

 そんなこんなで閉会式&表彰。


 吉村 「あなたは、千葉密林(略)、ここに表彰いたします!」

 巻き起こる拍手。


角印すら業者の人に作ってもらいました。


 
更にその後、智蔵さんにこっそりとオーダーしていた、
 Y.E.T.特製ドッグタグを全員にプレゼント。

 「すげぇー!」という声が飛び交う。
 これがまぁ、しっかりと出来てる上にかっこいいから恐ろしい。
 自分は携帯電話のストラップとして使っています。

 

 教官からも一言頂き。最後の挨拶。

 吉村 「それでは! これにて、千葉密林地帯銃撃戦ツアーを終わりにします!
      皆様、ありがとうございました!!」


 巻き起こる拍手。こうして馬鹿達の宴は幕を閉じました。あー、楽しかったー!

 - 後日談 - 

 吉村さんの体力はそこでピークでした。(何)
 皆が飲み会に行く事を聞いても、
 「行きたいけど無理! もう立てない!」ってな具合の疲労っぷり。次回こそは行きたいわぁ。

  

 そんな訳で、サバイバルゲーム初体験レポートでした。

 皆も言ってたが、「すげー楽しい!」でした。
 イベントが終わったら銃は売ろうかと思っていましたが、逆に新しく買いそうです。

 「また企画してください!」ってなオーダーも答えてしまいそう。
 次は50人規模とかやってみるのも楽しいかもしれませんね。うへへへ。

   

Report by Mayuki Yoshimura (Y.E.T.President)