エジプト旅行記 半生中継。

 

≪読む前の事前情報≫
行き先 : エジプト
日にち : 2005年3月3日〜12日(8泊10日)
旅程  : ツアーにまかせっきり。

気候 : カイロ市は22度程度でかなり快適。ルクソール・アスワンは日中40度近くで瀕死。
通貨 : エジプトポンド。1ポンドは日本円にして18円程度。面倒なので普段は20円で計算。

メンツ :
 ・私(でばーー)
 ・イラスト担当相方
 ・地元友人(よゐこの濱口に似てるので愛称”ぐっちょん”)の3人。

この日記は旅行中に現地で書いています。

1日目 (3月3日)
   

2005.3/4 AM 5:02(現地時間)

   旅日記を書いていたノートと、ホテルでのテーブル。

現在3月4日、現地時間は5時。カイロのMarriotホテルにて。
日本時間で3はちょうど正午。ちぐはぐな感触の中で記す。
・・・真面目な口調もいいけど、何だか合わないのでいつもの口調で。

  

自宅を出たのは11時。奇特な友人が成田まで送ってくれるというので喜んで乗る。
成田まで3時間。集合時間は3時。それだけの要素で11時出発。

・・・勿論、途中に入るべき『昼食』というモノをすっかり忘れているのが我等らしい(笑)

途中、相方がユンケルを買うために薬局に行ったり、昼食をガストで食べていたら、カーナビの到着予想時間は素敵な値を出してきました。
・・・5分前到着って何さ!?(爆)

車内に流れる、中島みゆきの『ヘッドライトテールライト』が切なさを焦燥を一層倍増させたことは言うまでも無く、出発からいきなりピンチでしたとさ。
結局、いい裏道を偶然見つけ、20分前に到着。

   成田の光景。

成田着。ロピーを抜けた瞬間、3人から嘆息一つ。うーん・・・成田だ・・・(何)
添乗員さんがいるフロアを見つけ、何とかOK。
出発まで時間があるということで、数日前までインフルエンザってた相方を海外保険へ加入させましたとさ。
7,8千円もかかってしまいますよ。これで事故らなければ全て無駄になるというのだから辛いモノですわ・・・。

さて、集合時間。先ほどのフロアに行くと同じツアーの人たちが。この人たちと8泊10日一緒ということで、顔ぶれをチェック。

・・・・・・。

とりあえず、カプール(笑)がいないことに最大の感謝を(爆)

そして、ツアー客の顔ぶれは・・・。老夫婦が2,3組、オッサンオバハンが2,3組・・・。
そして!そして!!同年代娘コンビが3組!!Yeah!!(死)
・・・娘二人組みの間柄をピンク色な方向で考えてしまったのは嘘さ!(何) ハァハァ(死)

   飛行機、乗り込み開始写真。

さてさて。しばしの待機の後、いざ飛行機へ。
ボディチェックにてベルトのバックルがしっかり反応しやがったアクシデントを挟みつつ、いざ搭乗! ・・・・・・席、狭っ!!(笑)
航空会社が大韓航空のためか、素敵なハングル祭り。Yeah,ワカラネー!(涙)

飛び立ち時の強烈なGにやられつつ、ついに国外逃亡を果たすのであった・・・(何)

  

狭い席にもじもじしていると、機内食が来ましたよ。時間はもう午後5時半。腹も減りますさ。
内容は、唐揚げのあんかけみたいなモノとパン、オレンジジュースに日本製のゼリーでした。
速攻で食べ終え、だばだばしてたら、ソウルのインチョン空港へ到着〜。

   韓国の空港です写真。

インチョン空港、デカイ。派手。オレ、ソレシカ、オボエテ、ナイ(何)
一時間程度空港をうろつき、今度はカイロ行きの飛行機へ。

席の狭さっぷりは変わらず。これがエコノミークラスです。貧乏人は家畜同様の扱いなのです(大嘘)。しょぼーん。
成田の時よりも何故かさらに強烈なGをつけつつ、出発。いざ、カイロへ!!!

  

・・・・・で、12時間乗るわけですが(涙)

    ビーフ。

とりあえず、本日二発目の機内食。
「ビビンバ」と「ビーフ」と聞かれたので、すかさず『ビーフ!』な肉食っぷり。
食べ応えがあって大満足でした。ワインやらビールやらも飲んでみたり。

この時は既に午後10時過ぎ。さすがに・・・眠く・・・。

・・・・・・・・・・・・。

気づいた時には、皆も寝てる状態でした(うわぁ) 席のせいか尻が痛く、二時間毎に起きては寝なおしを数回繰り返しましたとさ。

ちなみに、ここから現地時間に時計を合わせたので、以降は現地時間で。
日本との時差は『−7時間』。つまり、これを書いている朝5時半は、日本時間だと昼の12時半といった感じです。

さてさて。気づけばもう午前1時。カイロ到着まであと少しでした。
ここでまた機内食カムヒアー。食ってばっかですが気にしません。
ちなみに今回は魚でした。エビチリ風だったのカナー?

   イエーイ。読めないぜー(涙)

そして、ついにカイロ国際空港へ。

感想。しょぼい。 ・・・けど、何か『違う国ですよ』感一杯でマンセー!!(何)
辺りのアラビア文字に、『ああ、エジプト来たねんな』と思いましたさ。空港内は気温が生ぬるいのがイヤンな感じ。

入国審査にビビリつつ、何とか添乗員さんに導かれるままバスへ向かいます。

外を出た瞬間、涼しい風が吹きます。
何とも表現できない匂いを帯びた風を浴び、本当にエジプトに来たのだと心から思いました。夜空を見上げながら、勝手に頬が緩みます。

バス(結構豪華)に乗り、高速道路級のスピードでホテルへ。
途中、石造りの家々が通り過ぎていきます。目が離せません。

店長、モザイク入りましたー!(何) 部屋。

ホテルMarriot(多分、マリオットと読む)到着。

どこぞの宮殿のような、立派過ぎるホテルでしたよ。ガタガタブルブル。
ホテルマン達のにこやかなスマイルが印象的でした。

さて、やっとこさ部屋につきました。2人部屋にベッドを一つ持ち込んで、3人部屋。
何故か私は、その追加ベッドに寝ることに。くそぅ・・・。

その後、スーツケースを届けに来た兄ちゃんが、やけに陽気に日本語版『はとぽっぽ』を歌う様に、
『これがアフリカのテンションか!!』と、ビビる日本人なのでした(笑)

シャワーに苦戦したり、ベランダへのスライドドアを速攻で外したりと、アクシデントは絶えませんが、やっとこの日記をつける時間になりましたとさ。

  

一日目はこんな感じ。
明日(日付け的には今日だけど)は、あの3大ピラミッド。実に楽しみです。
期待と不安を胸に、とりあえず今日は筆を置きましたとさ。

   添乗員さんから貰う、明日の日程。

2005.3/4 AM:6:00  Marriot 3146号室にて。
BGM:エジプトの雀(?)の囀り。

 
2日目 (3月4日)
   

2005.3/4 AM 9:42  Marriot 3146号室にて

起床は6時半。つまりは30分睡眠だけどノープロブレム。他二人はまだ寝ているので、ホテル内散策を敢行。
外に出ると、さわやかな涼しさと日本の夏よりも強烈な日差し。うーん、実に清々しい・・・。

   マリオットホテルの中庭風景のごく一部。

うろちょろして、周りの外人の多さ(+日系人の少なさ)にビクビク(笑)

  

二人が起きたので朝食へ向かいます。素敵に通じない英語に切なさを感じつつ、指定された席へ。

・・・・・・バイキング形式と知らず、ずっと待機(笑)
黒ヒゲのおじさんが、『Hey!ここはバイキングだぜベイベー』と(英語で)言うまで待ってましたとさ(笑)

朝食はかなりアメリカーンな感じ。ハムやらウインナーやら。朝からかなり豪勢だぜ・・・。

  

んで、その後に両替。日本円をエジプトポンドに替えるわけですが・・・。

『small change please』つまり、”小銭多めで”と言ったのに、2番目にデカイ50ポンド札が5枚ってどーゆーことですかBoy?(オジサンでしたが)
・・・まぁ、英語分からん私には抗議も出来ませんがね!!!(涙)

  

部屋に戻り、時間が空いているというコトで、ホテル外の散策を企みました。連れはぐっちょん一人。(not相方)
この散策、実にエキサイティングでした・・・。

ホテルを出てすぐさま、『HeyBoy!ツアーどうよ!?安いよー?どこでも行くよー?』と、勧誘オッサン登場。
・・・英語(?)で喋られても、こっちはさっぱり分からんわ!!!(何となくフィーリングで理解するだけです)

何とか振り切ると、今度はタクシーの運ちゃんが私たちの前に停めて、『Need Taxi?』 ・・・・。

そんなわけで、ナイル川沿いを15分歩いただけで、実に5回の客引きに遭いましたとさ。
・・・そそくさと部屋に戻り、激しくぐったり(笑)

  散歩中に見つけたエジプト猫。自ら寄ってくる様がハァハァ(何)

『とにかく、断る言葉だけでも憶える!』と、頑張っている今が、この文を書いているときです(笑)

さてさて、あと30分でピラミッドへ。どうなることやら。

2005.3/4 AM 9:56

  

2005.3/4 PM 7:00

   カイロの市街。

異様なスピードのバスに揺られること数十分。車窓からはピラミッドが見えてきます。
ついでに、北斗の拳に出てくるようなスラム街もたっぷり拝見。うーん、異文化・・・。

   世界の車窓から。エジプト編。

現地ガイドは通称マック。本名は忘れました。グラサンを取ると目が怖いナイスガイ。日本語出来るのが素敵(重要)

そのアップルコンピュータ(何)の説明を色々聞きつつ、どんどん近づいてくるピラミッド。ついシャッターを押す手も急ぎますさ。

   どーん。(実はカウラー王のピラミッド前から撮影)

そして、ついにギザの第一ピラミッド、つまりクフ王のピラミッドへ到着。

感想。デカイ。スゴイ。

予想を遙に上回るサイズで聳え立つピラミッド。あのピラミッドが今、目の前に・・・と思うだけでも感無量です。

マッキントッシュ(何)の説明の後、数十分フリーということで、早速登ってみましたよ。
・・・3段目くらいまで。(正直、デカすぎて頂上なんて無理デス・・・)
意外につるつるとしている岩でした。男だらけなのに写真も撮ります。

そしてうっとり。とことんうっとり。

・・・文章では伝わりませんが、実は感極まって泣きそうでしたよ。友人等の手前、健気に耐えましたが。
つまりは、それだけの感動です。見てるだけでも、数時間でもいたい気分でした。

エジプトに来てよかった。この時点でそんなことを思います。

   大きすぎて、写真に収め切れませんヨ。

   入り口前。ちなみにこの右あたりに私が登っていました。

次に、カウラー王のピラミッド。頂上部の化粧石が特徴的です。
後ろを見れば先ほどのクフ王のピラミッド。日本よりもずっと青い空と相まって、これがもうすごいのなんの・・・。はふぅ・・・(うっとり)

   ずーん。

さてさて。カウラー王のピラミッドには中に入れるというコトで、添乗員さんからチケットを貰い、わくわくと侵入。

・・・いきなりしゃがみ歩き。な、何なんだ、この狭さはっ!?

ものすごい狭い道を下り、少し開けた場所を歩き、そして再度しゃがみ歩きで登り・・・で、石棺の部屋に到達。
とにかく、蒸し暑い&息苦しい。さらには、後ろのアメリカ系の子供が私の尻を触る(笑)等、色々ですが楽しいです。

出て、振り向けば先ほどのカウラー王のピラミッド。この中に入った・・・と思うと感動しますさ。

   

ここで少し間奏。

こうして観光している間も、現地人の押し売りがスゴイ。
無視することで回避してたりはしますが朝の件を含め、ガタガタブルブルです。
しかも、警官(ツーリストポリス)は警官で、腰元にはアサルトライフルという武装っぷり・・・ガタガタブルブル。

  

さて、話を戻します。

メンカウラー王のピラミッドを通り抜け、パノラマで3つのピラミッドが見れるというポイントへ。

ここではラクダが大量にスタンバイ。1ポンドで乗って写真が取れるそうですが、ついつい『自分等、男だらけッスから・・・』の理由で辞退。
・・・今思うと、少し勿体無かったかも。

   パノラマポイントから撮影。ここからずーっとサハラ砂漠が続いています。

  

次は、あのスフィンクス。

   観光客わらわら。

丁度正面から見ると、スフィンクスの羅にカウラー王のピラミッドがある光景が広がり、『It's a Egypt!』感満点。
ここの入場し、ピラミッドコンプレックスや、スフィンクスを楽しみましたとさ。

スフィンクス近くの岩の高台で、風を浴びながらスフィンクスをピラミッドを見つめる私。・・・くっ、クールだぜ!(何)

ちなみに、ピラミッド周辺は地元エジプト人の遠足客が6割くらいなのが意外でした。
現地の女子高生、見た目は違えど、きゃあきゃあ言ってる様は日本と変わりませんねぇ〜。

  

そして昼食。何やらタンバリンや笛なのどの大音響での歓迎を受けながら入店。
同じツアー客と同じテーブルというコトで、母娘というコンビで参加している人と隣に。

さて、料理の方は”アエーシ”という、インドのナのよーなパンと数種類のソース。
そして、これまたエジプト名物の”ターメイヤ”という豆のコロッケが出ました。
ちなみに、前者がウマー。後者は・・・そこまで旨くなかった感。

さらにコーヒーをチョイスしたらトルココーヒーが。
極限まで濃い(粉が沈殿する程)コーヒーに、極限まで砂糖をぶち込んだ感じの強烈な味わい。
友人の頼んだ、しぼりたてマンゴージュースは激ウマー。

その他、チャーハンみたいな米や、魚のフライ。
そして、『これでもか!』と甘いアップルパイがラスト。歴代、最高に甘かった物リストの第一獲得です。
蜂蜜と砂糖を限界までぶち込んだ、強烈な甘さでした・・・。すごい、すごいよエジプシャン(=エジプト人)・・・。

  

本日最後はパピルスの店。パピルスってのは、パピルスという植物を薄く切り、織るようにして作った紙。
素敵に丈夫で、エジプトらしさ満載。
何やら、日本語のできるスタッフの多い、対日本人専用店だった様子。

私が並べられたパピルスを見ていると、いつの間にやらイスラム圏独特の服(つまりは顔以外は布で覆う、あの服)な女性スタッフ出現。
絵についての説明をしてくれます。 ・・・・英語で(涙)

とりあえず、バステト神(ネコっぽいの)と、スカラベ(フン転がし)のパピルスをゲッツ。72ポンド(=1400円程度)でした。

卒業証書入れみたいな筒に入れてもらい、『俺は買ったんだぜ』オーラを出してたのに、店のお兄ちゃんは私にターゲットロック。
素敵に高いパピルスを勧めてきましたよ(涙)

何やら、この兄ちゃんは日本語が話せるけど聞き取ることは出来ない(私の英語と同じ(笑))感じ。
『おいどんは、100ポンドしかないでゴワス』と言っても、200ポンド強のパピルスを勧めてくる素敵ボーイ。

最終的に、個人的に気に入ったパピルスと枝折りを購入し、結果的には合計200ポンド使用。・・・日本円で4000円・・・(笑)
くっそう。何だかまんまとやられた感はあるけど、結構気に入ったので、この勝負はドロー!(何)

  

そしてホテルへ。
強烈な疲労感。思っている以上に疲れていましたよ。即、ベッドへ倒れこみ。

明日は4時起きという素敵スケジュール。
・・・とはいえ、これを書いている7時50分には他の二人はもう寝てるので大丈夫でしょう(笑)

さて、私も寝るとします。明日はアレクサンドリア。
地中海か・・・。なかなか楽しめそうです。わくわく。

・・・しっかし、クフ王ピラミッドは本当に最高だったナァ・・・。一生の思い出になるだろうさ・・・。

2005.3/4 PM 8:00 Marriot 3146号室にて

 
3日目 (3月5日)
   

2005.3/5 AM 7:00  アレクサンドリアへ向かう列車の中で。

起床はなんと4時。勿論、外は真っ暗ですが、前日8時寝のわれわれには無問題。
ちょいと朝シャン(死語?)と洒落込み、備え付けのシャンプー&ボディシャンプーで艶かしくもしなやかな肢体を(略)。
ボディシャンプーは異様にお肌すべすべになるのでお気に入り、頭は若干ボサつくのがアレですが(笑)

  

集合場所のロビーへ行き、全員揃うまでコーヒータイム。
甘くないコーヒーは最高だなぁ・・・(この時点でエジプトの甘すぎる料理が怖くなってきている(笑))

そしてバスへと乗り込むと、朝食のお弁当Get。
いわゆるランチボックスってやつで、デカイ箱の中にパン、果物、ジュース、ヨーグルト・・・とたっぷり。

   パン5つ。正直、こんなに食えませんって・・・。

  

明け方のカイロ市街を走りぬけ、ラムセス中央駅へ。なんとも形容しがたい、異様な雰囲気でしたよ。
列車も、ゴツイ鉄板で組み上げたような列車。ステキー。

 FF7を思い出しましたが何か?

先ほどから『列車』と言っている通り、電気で走らず、石油で走る、いわゆるディーゼル車。
エンジン音が大きく、近くと人との会話すら困難という・・・(笑)

乗り込み、待機。
エジプトは異様な程に旅行者への警備が強く、延々と警察官が色々やってました。

  車内の光景。

そして、出発。 ・・・うーん、加速が遅い(笑)

何やら添乗員さんの話では、『予定では2時間半後に到着ですが、もしかしたら4時間かも』とのこと。
うーん、これぞエジプト。適当だ・・・。

列車を走らせていくと、カイロ市には多かったスラム街は少しずつ減っていき、車窓から見える景色は農地が増えてきました。
何を育てているのかはさっぱり。

  のどかー。

景色は少しずつのどかな感じの町になってきました。もしかしたら、カイロよりもエジプトっぽいのかもしれません。
・・・お。ロバの馬車で移動するオバサン発見。

もう少しでアレクサンドリア。ここで一旦筆を置きます。

  

AM 7:15 半端なく揺れる列車の中で。景色が流れる・・・。

2005.3/5 PM 3:15  アレクサンドリアからカイロへ向かう列車内にて。

カンカン、カンカン、と小気味良い鐘の音と共に列車は走り出す。
段違いの光度の太陽光線、高く広い青空に一筋の飛行機雲。

沢山のアラブ人のいた駅は少しずつ離れて行き、車窓にはアレキサンドリアの町並みが流れていく・・・。

   

続き。

  車窓の風景2。

大体、アレキサンドリアの駅についたのは8時半ごろ。
途中の車窓からの光景は農地が多く、もしかしたら生涯で最も家畜を見た日かもしれません。

   アレキサンドリア駅のホーム。

アレキサンドリアの駅は町工場の天井を高くしたような、かなりカッコイイ駅でした。

駅を抜ければ、小さな広場と広がるアレキサンドリアの町並み。
元々、アレキサンダー大王が作ったという町だけあって、エジプトというよりもギリシャの雰囲気が強い、なんとも不思議な町でした。

  アレキサンドリアの駅外観。

  アレキサンドリアの町並み。

広場からバスへ乗り込む途中、ネコを発見!(笑)
実は昨日の朝にホテル外へ出たときも猫を発見してましたよ。

エジプトのネコは人間に対して全く恐怖心が無いのか、あちらから擦り寄ってきます。
おそらくは餌をせびっているのでしょうが、猫好きにはたまりませんよ!! ・・・エジプト猫探しの旅、平行して敢行中(笑)

  アレクサンドリア猫。

バスはアレキサンドリアの町を走っていきます。
車窓からは、カイロでは見られなかった『これぞエジプト』的な光景が。

水タバコを数オジサン、スークと呼ばれる市場、路上のパン売りetc... ついつい、デジカメのシャッターを押しますさ。
・・・こんなだから日本人は『カメラ好き』と思われるんだ!!(何)

  車窓から激写。右の壷には水が入っています。公共水道のような物。

  

バスが向かうのは”ポンペイの柱”という所。
正直、歴史には無知な私。(ガイドのMacが説明してくれますが)
とりあえず、見て楽しむ方向で。

  天に向けてそそり立つ、太くて逞しい柱。(何)

さて、ポンペイの柱。小高い丘に一本の柱とスフィンクスがあるだけの光景。
ですが、この柱の太くて長くて逞しいこと(爆)

相方と、『自分もこの柱のような(略)』みたいな会話はしていません。多分。

丘の上ということで、辺りが一望できたことや、岩や道や草花の具合がとってもRPGっぽかったのが個人的にはお気に入りです(何)

   

バスに乗り、今度は”カタコンベ”へ。カメラ持ち込み禁止なので、写真は無し。

カタコンベとは、簡単に言えば地下墓地。Macの説明では、ロバが落ちて見つけたそうな。

地上部分は正直大したことないですが、井戸のような所から地下へ。
螺旋階段を下ります。周りは全て岩。階段の真ん中は空洞。(遺骨を運ぶための穴らしいです)

地下二階まで下りると、大きな空間。
壁画は無く、所々に穴が延びている感じ。この穴は全て、遺骨をおいておくための横穴だそうで。
(ちなみに地下三階は水没してるらしい)

ここもまた、幻想的というかRPGのダンジョンのような雰囲気。

最奥には、正に『財宝の部屋』チックな、派手な彫刻付きの門。両サイドにメデューサなんて彫ってあったりしますし。
この場所、個人的には高ポイントです。

  

さてさて、早くも本日最後のポイント、『グレコローマン博物館』へ。

歴史知識はゼロな私たち。説明を受けても何が何だかですが、なかなか面白げなものもあったり。
何故か男性像のみを写真に収める相方を応援したり。(爆)

  多分、クレオパトラ。

  ザ・コインの作り方(何)

マグワイヤ(何)の説明も終わり、自由時間。ここは中庭が綺麗でした。

あと、私たちのツアー客以外の日本人を始めて見つける。現地の人にとっても日本人(日系人?)は珍しいらしいです。

中庭内でのお土産屋にて、何かの牙のネックレスを30ポンドでゲット。
正直、日本でも売ってそうですが、そこには目を瞑ります(何)
相方が買っていた、アンク(”♀”みたいなやつ)のネックレスの方が良かったかしら・・・。

   

バスに乗り込み、昼食へ。

  地中海。

相変わらずのハイスピードでバスが走っていくと、車窓一杯に地中海が広がりました。
元々、日本にいても海など見れない陸地っ子な私。綺麗なエメラルドグリーンの海に大感動。
海岸沿いには現地の人(というかカップル)が沢山いました。

本日の昼食は最初にアエーシ(パン)と、タヒーナというゴマのペーストっぽい物をパンにつけて食べる感じ。
これが意外にウマイ。マヨネーズ+カレー味といった味わいですが、何故か後を引きます。
このタヒーナ(+アエーシ)はこれまでも良く出てきますし、これからも度々出るのでしょう・・・。

飲み物は、名前は忘れましたが外国チックな何とかビール。(後にステラビールと判明)
これがまた、日本のとは違った感じで飲み易いビールで最高です。

メインディッシュは白身魚(何の魚かは知らん!)のムニエルと、ピラフっぽい米料理、フライドポテトなど。
ムニエルが熱々でウマーイ。食欲不振の相方のぶんまで食べてしまいましたとさ(笑)

そして、ウエイターのお兄さんに茶化される相方。
今までの間のエジプト滞在で分かってきたのですが、現地の人はやけに陽気な人が多いです。
かなりフランクに話しかけられたりもしますし、バスに手を振る人もいますし。
これが国柄なのか、あるいは日本が固すぎるのか、あるいは両方なのか・・・。
日本人で更に人見知りの激しい私ですが、さすがに3日目となると多少は(あくまでも多少)慣れましたけどね。

とりあえず分かったことは、言葉もジェスチャーも違う国で唯一通じるのは”笑顔”だというコトです。これだけは必ず通じますね。
こういった、現地の人との触れ合いもまた、旅の楽しみなのでしょうね〜。

  

さてさて、後一時間は列車。風景を見るのも楽しいですし、寝るのもまた気持ち良さそうです。

  

2005.3/5 PM 4:18 列車内。
先ほどから座席の隣を、現地の小さな女の子が走り回っている。そんな光景から。

   

2005.3/6 AM 6:25  朝日差し込むホテルマリオット。他二人が寝てる中で。in ベッド。

昨日はあの後、ラムセス中央駅に着き、バスで夕食のホテルへ。
何やら列車が早く着き過ぎたらしく(こんなアバウトさが実にエジプトらしい)、午後5時にして夕食になってしまいました。
正直、腹はさっぱり減ってないヨ・・・。

レストランはぱっと見、”廃墟”かと思うような店でしたが、中はお洒落〜なレストランでした。
席に着き、またもやステラビールを注文する私。しかも、もうお金が無かったので相方に20ポンド借りました(うわぁ)

さてさて、夕食。もはや見慣れたアエーシとタヒーナを前菜に、メインはチキン。
最近、魚料理が続いていたため、肉に飢えていた私にはたまりません。
『腹が減ってない』といいながらきちんと完食。香辛料が効いてウマー。

その時は、オバハン4人組と同席したのですが、この4人のブーブーと文句出しまくりっぷりが逆にウケました。
やれやれ・・・。ここは日本じゃありませんよ?傍に流れるナイル川のように、ゆるやかーに考えなさい・・・。
・・・うーん、この10日間で性格変わるかもなー、私(笑)

ホテルに到着し、3人でぐでぐでしていたら、いつの間にか寝てました。・・・本当に、いつの間にか・・・(笑)

結局昨日も、8時半くらいには寝てるっぽいですわ。3日目終了〜。

  

本日こと4日目は、午前にゆっくり目(11時)に出発し、モスクやバザール、そして考古学博物館を巡り、帰りは22時になるそうで・・・。
その上、明日は空路でルクソール。起床が午前3時らしい・・・。帰って即寝ても、5時間睡眠? うーん、ハードだぜ・・・。

そんなわけで、もしかしたら今日の日記は明日の夜に書くことになるのかも。しょぼーん。

  

2005.3/6 AM 6:41 ぐっちょん起床。少し頭痛を感じる。大丈夫かなぁ・・・?

 
4日目 (3月6日)
   

2005.3/6 AM 9:09  まったりとホテル内。

出発までまだ時間があるので追記。

分かったことが一点。・・・ここのホテルの朝食が素敵にウマーだということだ!!(何)
一日目の朝は周りの外人さんにビクビクでしたが、さすがにもう慣れた4日目。ゆったりとバイキングを楽しみました。

このバイキングが激ウマで、ウインナーやら色々な肉料理をはじめ、数種類のパン、コーンフレーク。
さらにはAsian Cornerとして、日本食もある素敵さ。ついつい、寿司+醤油のコンボに日本を思い出しました。
結果的にものすごーい量を食べましたね。
しかも、友人がシェフにオムレツを頼んで作ってもらってました。はふーん。

  

外に出れば、まばゆい朝日と日本とは別格の清々しい涼しさと空気。
ついつい、『日本戻りたくねぇー』という言葉も出てしまいます。しかも半端ない程に豪華だし。

  

そーいえば今さっき、家へ国際電話をかけました。親父様が出ましたが、あっちは夕方の4時かぁ・・・。
海外レポーターのような、空間の多い会話ではなく、普通のテンポで会話が出来ることに驚きつつ、
「エジプト、実家に渡せるようなお土産な無いヨ。買わないでいい?」といった会話をしている朝なのでした。

  

少しずつ、こっちの生活に慣れてきたのを感じつつ、一旦筆置き。
さぁ、今夜はあのツタンカーメンのマスクとご対面だ・・・!

  

2005.3/6 AM 9:18 朝日差し込むさわやかな朝。部屋にて。

  

2005.3/6 PM 0:55

メモ:

 ・ 肉は心の太陽だ
 ・ 上手に焼けましたー♪
 ・ 甘。

  

2005.3/6 PM 9:27  ホテル内。帰ってきたばかり。後ろでは相方が水タバコ組立中。

バスはカイロ市街を少し離れ、もはやがけといった断壁が並ぶ、恐ろしいような雄大なような、開けた景色が広がる。

  こんな景色から。

  こんな景色。

まず最初は昼食。
正直、朝食との間のスパンが早いが、メニューはエジプト料理の肉料理とのこと。じゅるり。期待。

断壁を登った先にある、小さな噴水のついた洒落たレストラン。
中はかなりがらんと開けていて、むしろエジプトらしい感じ。

何といっても、店の横で肉を回しながら焼く機械があったことにびっくりと感動。いわゆる、『上手に焼けましたー♪』なのだっ!
滴る肉汁。思わず唾液が・・・。

   ぐるぐるぐるぐる。

さてさて。席に着くと最初はいつものアエーシとタヒーナ。ついでにターメイヤと続き、メインは先ほどの”上手に焼けましたー♪”の肉。
これが素敵にウマイ。モスバーガーあたりで食べたような味だが、溢れる肉汁が違う!
ついつい完食。てへっ♪(何)

デザートは丸いドーナツのようなもの。
勿論エジプト料理らしく、中にはたっっっっっ・・・・・・・・・ぷりの蜂蜜。あ、甘っ・・・。
やっとエジプト料理に慣れてきましたが、この極甘デザートだけはまだまだ慣れませんわ・・・。
噛むと口の中一杯に広がる蜂蜜がぁぁ・・・(笑)

   

そんな昼食の後は、『モハメドアリモスク』。遠くからでも見える、その堂々たる姿は感嘆モノです。

  ずーん。

  空が綺麗に取れたのでもう一枚。

さて到着。もはや十回目に到達したかもしれない荷物チェックを越え、次へ。

遠足な地元の子供が陽気に『Hello!』と声をかけてくるので、こちらも陽気に手を振って返す。うーん、このノリ慣れてきたなぁ・・・。

モスクの前で記念写真(集合写真)を撮り、中へと進みます。
上を見上げれば巨大なモスク。エジプトにはカメラに収まりきらないものが多すぎる。・・・素晴らしい・・・。

まずは中庭。この時点で靴を脱ぎます。女性は頭にスカーフ着用。
うん、若い日本人娘のスカーフ姿・・・。・・・正直萌えない(笑)

さてさて。中庭と言っても、全て大理石の広大な広場。真ん中には水飲み場とかいう巨大なモニュメントが。

  モスク内、大聖堂。

さらにモスク内、大聖堂に入ります。
煌びやかなライトの数々、高い天井。幻想的で、激しくカッコイイ聖堂でした。うっとり・・・。

そこで、ガイドのマクディー(本名。ちなみに奥さんが出産を控えてるらしひ)が、イスラム教についてティーチング。
彼自身もイスラム教徒であるが、話を聞いているうちにイスラム教も実にいい宗教だと気づく。
どうしても日本国内の情報だと変な宗教に見られがちだが、全くそうでもないようです。

聖堂を出ると、今度はカイロ市内を一望できる展望台へ。この景色がまた最高にイイ。
山地のないエジプトなので、遠くまで都市が見えるし、目をこらすとうっすらとピラミッドも見える。
そして、一面に広がる大パノラマ。・・・エクセレント。

  

さてさて、明日はルクソール行きで2時45分置きなのでさくさく書きます。
ちなみに相方は水タバコの組立を諦め、今、風呂です(笑)

  

次に向かったのは『ハン・ハリーリバザール』という、いわば一大お土産屋地帯。
辺りには観光客がひしめいています。

  ハン・ハリーリの入り口っぽい所。左はカフェ。右の赤い帽子の男がMac。

まず最初に、Macが色々説明しながら回っていきます。
この間ですら、辺りの土産屋から、『ワンダラー!(1ドル)』やら『コニチワ』とかの言葉が飛んできます。

  ちょっとバザールから離れた所。

バザール地帯を少し抜けると、いきなりの寂れた道。
正直、不衛生で埃っぽくて嫌〜な場所ですが、むしろこれこそエジプトって感じもします。
Macの説明も冴え渡る。

  発見、ハンハリーリ猫!(何)

一周し、そしてフリータイムへ。

とりあえず、Mac曰く『WindowShoppingがベスト』とのこと。とにかく日本人は特にぼったくられることで有名な場所です。
私も見るだけで済まそうかと思っていた所、相方が『クレオパトラ(=現地のタバコ)と水タバコ買う』とのこと。
ここから、ぼったくられるか否かの熱い壮絶な戦いが始まるのであった・・・!(何)

まず最初にクレオパトラ。おみやげ街の狭い道が開けた所にタバコを売るお婆ちゃんが。コイツが我らのターゲット。

何といっても、日本語も英語もろく通じず(アラビア語オンリー)、『One Pound!』とかの会話だけで交渉スタート。
(追記:こういう所には値札なんぞありません。すべて交渉にて価格が決定します)

『One Pound』と一箱だしたおばちゃん。1ポンド=18円なので破格。すぐさま買おうとする相方。
しかし、ここでおばちゃんは1カートン取り出し、カートン買いしろ的なことを。しかも言葉は『One Dollar』に変化。

色々交渉(と言ってもお互いに意味不明)し、1ドル札で1箱ゲッツ。
ここで相方、何故か1ドルで1カートンくれると思ってたらしく、カートン箱もって帰ろうとした所をおばちゃんに必死に止められる(笑)
1箱、普通に買えば50円(つまり0.5ドル)とはいえ、1カートン(10箱)を1ドルは酷いぞ、相方(笑)

一旦戻り、ガイドのMacに水タバコの相場を聞こうと思っていた所、日本人添乗員のS木さん(注:女性)曰く、『お祈りに行った』とのこと。
そのまま、『私も交渉やってみたい』と言い出すアグレッシブなS木さんと一緒に水タバコの店へ。

ちなみに、水タバコとはエジプト独特のタバコ。詳細はメンドイので他の人のページで。
とりあえず、フラスコを3つくらい縦にくっつけたような、かなりデカイ物です。

持ち帰り出来そうな小さなものと葉っぱをセットで、80ポンド。
そこからS木さん(英語完璧)の交渉で50ポンドへ。やるな、S木さん・・・(笑)

とりあえず、相場が不明なので一旦戻り、Mac待ち・・・と思ったが遅いので、結局我等で買いに行くことに。

すると、ビニールのバッグに入った水タバコ発見。これだ!ということで交渉スタート。
前もって我等の中で、『70ポンド以上なら買わない』と決め、ぐっちょんの計算機を取り出し、BattleStart!

まず、相手側の出してきた値は、水タバコ70ポンド、タバコの葉25ポンド。あわせて95。
これは高いと、私の計算機を打つ指が炎を吹きます(大袈裟)。『70Pound、OK?』 相手は渋り顔。

相手は80ポンドを提示し、相方と握手。そこで終わりと思われたその時、さらに私が追加攻撃。『75Pound!』
相手は折れ、75ポンドで水タバコ+葉をゲッツ!

結果的に相場は分からずじまいなので得かどうかは知りませんが、値切り交渉がこんなにも楽しいとは知りませんでした。
”おもしろかったこと”では旅行内一位かも・・・。
(ちなみにその水タバコ、使い方も組立て方も分からず、既に相方もぐっちょんも寝てしまいました(笑))

  戦利品。手前の金色のがクレオパトラ。残り二つが水タバコ。

  

さて、歩きづくめで足が痛い所で今度は夕食。今日はイタリア料理とのこと。
何でエジプトまで来てイタリアやん、と思いますが、そろそろエジプト料理に飽きてきたころなのでちょうど良かったかも。

中は高級感溢れるレストラン。配色のせいで中華料理屋にも見えますが(笑)

出てきたのは、多分ビーフシチュー(肉が入ってないので微妙)、マカロニなパスタ(トマト風味)。
そして、中華料理風な肉とピーマンの炒め物+ライス。デザートはチョコクレープ(極甘)でした。

この店ではそれ以上に、金髪を後ろで緩くまとめたウエイトレスのおねーさんにハァハァ。
かなりかっこよく服を着こなし、そして顔が美人。うーん、恋しちゃいそうだぜ・・・(爆)
KOFに出てた、キックの鬼なおねーさんみたいな方でした。ハァハァ(死)

  

さて、本日最後はエジプト考古学博物館。連日、観光客でごった返す所ですが、今回はなんと貸し切り。ステキー。
時間になる前に近くのおみやげ屋にてポスター(ピラミッド絵)を15ポンドで買いつつ、中へ。

写真は禁止なので画像無し。
かなり綺麗にライトアップされて、博物館は外から見るだけでも十分にカッコよかったです。

しかし、メインは中のモノ。
Macの熱いエジプト歴史解説は面白かったけど省略して(笑)、あのツタンカーメンのマスクの部屋へ。
この部屋だけ鉄格子がめぐらされ、かなり強力な警備っぷり。

さぁ、ついにご対面。これがあの黄金の・・・・・・・・・・

これは大袈裟ではなく、見た瞬間に心臓を掴まれたような感触。圧倒船ばかりの威圧感と畏怖。
鼓動は早まり、文字通り目が離せませんでした。こ、これが世界遺産・・・!

ず〜〜〜〜〜っと見てました。見てるだけでとにかく圧倒されてしまいます。
当初、『あの世界遺産の前でお下劣なことを!』と考えていましたが(死)、それはまず無理でした。
『そんなことは絶対に出来ない』と思わせるくらいのパワーがあったのですよ。スゴイの一言・・・。

その後、ミイラルームで視覚的に強烈なミイラを見たり、閉館寸前まで色々見てたら警備員に追い出されたりして、帰路へ。
恐らく一生、あの仮面の姿は憶えているでしょう・・・。

  

ホテルに着いたのは午後9時ちょうど過ぎ。つまり、すぐさまこの日記を書き始めたというコトです(笑)
既に連れの二人は寝てしまいました。私もシャワーを浴びて早く寝ようと思います。明日、午前2時45分起きですし・・・(涙)

明日はルクソール。しんどいですが、かなり素敵な遺跡群が目白押しです。
楽しみにしつつ、急ぎで筆置き。

2005.3/6 PM 10:35 正直眠い。二人の寝息が聞こえる・・・。

 
5日目 (3月7日)
   

2005.3/7 AM 3:13  ホテル内。部屋でぐでぐで中。

何とか起床・・・。眠いッス・・・。・・・・ぐぅ。

  

2005.3/7 AM 5:42  カイロ空港、待合ロビーにて。

朝食(深夜食?)はいつものバイキング。3時半でもやってくれるとは・・・スゴイ。
コーヒー3杯飲んだので目はすっきり冴えました。その後バスに乗り、空港へ。

このツアーのバスは2,3列目を特等席とし、ツアー客に順々に割り当てるシステムなのですが、本日ついに我々が。
(1列目は、海外保険が利かないため空席)
正直、別にいいのですが、とりあえず乗車。

今までに書いてきた通り、エジプトのバスは半端なく飛ばすのですが、2列目になったことで、フロントが見えるわけで。
他の車をすれすれで避けたりしてたわけで・・・。手に汗を握ってしまいましたとさ。

そして空港へ。
相方の財布のチェーンが没収される等のささやかなアクシデントを含みつつ、現在、少々蒸し暑いロビーにて飛行機を待っています。
まだ外は真っ暗。

さてさて、今日はルクソール。
楽しみになってきましたが、ものすごーい疲れるんだろうなぁ・・・とも思うヘタレなのでした。

2005.3/7 AM 5:48

  

2005.3/8 AM 6:44  ルクソール→アスワンのバス内。揺れる・・・。

昨日はステラビールの魔力で即寝してしまったい。
とりあえず今日はバス時間が長いのでその間に昨日のことを書いていこうと思ふ。
正直、記憶があやふやだったりするので、かなーりアバウトに。

・・・激しくどうでもいいことですが、起床時からずっと野田順子さんの『Smile again』が脳内BGMとしてかかりまくりなのはWhy?

  

昨日の話。

あの後、国内線の小型ジェットへ。
飛行機までの移動はバス。乗客は我々だけだったので貸切状態でした。わーい。

飛行機は、素敵に長い時間をかけて滑走路へ移動し、離陸。このGは慣れないなぁ・・・。

朝飛行ということで、普通に外が見えるわけなんですが・・・これが絶景。
雲を抜け、ちょうど雲の海を見下ろすことが出来ましたよ。飛行機には数度乗ったことのある私ですが、この光景は初めて。
朝焼けと相まって非常に綺麗でした。

一時間のフライトを経て、ルクソールへ離陸。
空港は小さいものでしたが、機から降りた(階段使用)時の景色は結構イイ感じ。

ここでアクシデント。
カイロ空港で会い方の財布のチェーンが没収されたのですが、それが何故か戻ってこないという・・・。
取り戻すのに数十分かかってしまいましたとさ。・・・そのチェーン、元々、無料で貰ったものらしい・・・(笑)

  

  ルクソールの車窓から。

バスはルクソールを走っていきます。カイロとは全然違った田舎の町並みが続きます。
(これを書いているときもルクソールと同じような景色が流れていますわ・・・)
ナイル川を越えると、今度は岩山のような遺跡群が。土と岩の中間のような、独特の丘・山が見えます。草木は一本もありません。

  

  めむのん。

そんな道を走っていくと、メムノンの巨像へ到着。
その名の通り、巨像が砂岩の大地にずーんと二体。写真を撮って終了。

  

  はとしぇぷすと外観。

次は『ハトシェプスト女王の葬祭殿』へ。
周りは完全に不毛の大地。カイロとはさらに段違いの太陽光線。
そして、目の前に広がる広大な景色・・・。これがまた素晴らしい。
問題は、写真ではその雄大さが伝わらないことですねぇ・・・。

  はとしぇぷすと内、ちょっと横を見た風景。

ここに限らず、ルクソールの遺跡はとにかく大きくて広くてカッコイイ。

バスを降り、葬祭殿までは電気バス。
じりじりと日光が肌を焼きます。ルクソールはものすごく熱い・・・。(次の日の話では、38度もあったらしい)
日本と違い、日陰に入れば涼しいのが嬉しい所。

ここの葬祭殿で小さくアクシデントがあったのですが、
”あまりにバスが揺れる&バス内で文字見ると酔う”ということで、ちょいと筆置き・・・。げふぅ。

2005.3/8 AM 7:38 ナイル川沿い疾走中。

  

2005.3/8 PM 7:59  アスワンのホテル、ニューカタラクトにて。

あーと、えーと・・・。あまりに時間空いたんで、オジサンちょっと忘れちゃったヨ。適当に書くネ。ゴメンネ、ゴメンネ(何)

  

ハトシェプスト葬祭殿でのアクシデントは、あるお客が集合場所を間違い、ガイドのMac&S木さんが必死に探す・・・というもの。
結果的には25分ものロスになってしまいましたとさ。ちょいとバス内に険悪ムード。
まぁ、ここで怒るに怒れないのがガイドの悲しい性。大変だなぁ・・・。

ちなみに、捜索に小さく協力した我々3人は、お礼に水とスカラベの石(?)を貰いました。立ってただけなんだけどナー(笑)

そのスカラベ石、いい感じに穴が空いていたので、
愛用のPSOネックレスのプレートを外し、件の石を10個ほど通して首飾り完成〜。無料は最高だ!(爆)

  

次に向かったのが、アラバスターという品質のいい石の店。そこで、作り方の実演後にショッピング。
別段、買いたいモノがあるわけでもない私。ぶらぶら見ていると、驚きの品が!

体は普通のエジプトの神。しかし何故か、かの男のシンボルが豪快に(略)な像が!!(死)
サイズは大・小あり、店員が小さい方を指差し、『Japanese!!』 大きい方を『Luxor!!(ルクソール)』。
笑いながらも半分笑えない我々なのでしたー(死)
(注:ちなみに、その像はちゃんと神の一人を形作った物です。ちなみに名はミン神)

  

  王家の谷。デジカメの電池が切れ、この一枚のみ。

次は王家の谷。これがまた雄大なこと雄大なこと・・・。日本には絶対にない素晴らしい景色。
そして何といっても、あのツタンカーメンをはじめとしたエジプト王家の墓が62個。
この足の下に古代遺跡があると思うだけでハァハァ・・・(何)

(余談:この辺りから日中の暑さが半端なくなってきます。
     もはや、太陽の下に居るのが苦痛なくらい。正に焼けるような暑さ・・・いや、”熱さ”です)

まず、Macの説明を経て、ツタンカーメンの墓へ。
かれこれ、ツタンカーメン発掘者ハワード・カーターに憧れてから始まったエジプト旅行。
否応無しにワクワクなのですが・・・階段降りて部屋一つ。終了・・・。

「70ポンド(=1400円)になりまーす♪」 ・・・・・・・orz

その後に、3つほど別の墓を見て回る。ううーん、実に地下遺跡・・・。

  

  逆光撮影 inルクソール神殿。

次に向かうはルクソール神殿。
デカイ、スゴイ、カッコイイ。 ・・・それ以上に熱い!!(ヘタレ)

圧倒的スケールで聳え立つ石柱。そして、我々を苦しめる強烈日光がその柱に美しいコントラストの影を作り出す・・・。
一応写真は撮りましたが、おそらく1%も伝わらないでしょう。あの場所に立ってこその景色だと思いますよ。・・・熱いけど。

  ルクソール神殿内。光の差し具合がカッコイイ・・・。

  

そして昼食。ナイル川沿いの小さなレストランもどきでビュッフェ、つまりはバイキングでした。味はそれなり。

  

  かるなっく。

次に向かうはカルナック神殿。
ルクソール神殿のパワーアップ版のような神殿で、とことん広い。
そして巨大石柱やオベリスク等、実に絵になる光景が目白押しです。
・・・実はこの頃からデジカメの電池が終わってしまい、残った小さな電力で少しずつ撮影しています(笑)

やっぱり熱い。そして歩き詰め&立ちっぱなしだったので足もシンドイ。
自由時間の半分は座ってボーっとしてました(笑)

  柱に座って休憩中。見上げた景色。

  カルナック犬。

   

見学後、ホテルへ。今日のホテルはルクソールのヒルトンホテル。
睡眠時間を除けば、実質4時間程度しか居なかったという・・・(笑) 綺麗でいいホテルでしたー。

  部屋。

  

今日の最後はオプショナルツアーという、追加で金払っていけるツアー。
夜に、昼に行ったルクソール神殿へ向かいます。

  らいとあっぷ。

  石柱。

ライトアップされた神殿はとても綺麗で幻想的。
何といっても熱くない(カイロのように涼しくはない)ので、まったり見ていられました。

その後に近くの市場(スーク)へ。10分自由時間を貰いましたが、正直イマイチだったなぁ・・・。何か臭いし・・・。

そして、ラストは食事。塩気の強いサラダとトマトソースのポテトグラタン。最後はチキン。
飲み物にステラビールを頼んだため、宿に着いて後、すぐさま寝てしまいましたとさ。

  

・・・あ”〜、やっと昨日分書いた。眠い〜。とりあえず風呂入ってから続き書きまふ。

2005.3/8 PM 8:48 相方入浴中。窓の外には最高の夜景。

 
6日目 (3月8日)
   

2005.3/8 PM 9:15  寝ながら。in ホテル・ニューカタラクト

風呂上り。Tシャツとトランクス一丁な、色っぽいワ・タ・シ☆(死)
・・・さぁ、死にたくなった所で昨日のことを。

本日はルクソールからバスにてアスワンへ向かいます。

起床は4時45分。もはやこの時間は慣れました。
用意をすませ、バイキング朝食。内容はまぁ、普通の洋食。カルカデジュースがうまかったッス。

6時半にバス出発。本日の観光はツーリストポリスが同行・・・というよりも指揮。
何やら危険地帯らしく、ポリスメンと一緒の観光となりました。

  

  どーん。

バスに揺られ一時間。ホルス神殿に到着。威圧的なくらいの勇壮な門。
そしてエジプトで最も保存状態がいいため、ヒエログリフ(象形文字)がくっきりはっきり。ステキー。

  チチ、キトク、ハヤク、カエレ。

  ほろっほー。

・・・そして熱い。ルクソールも半端なく熱かったですが、アスワンはさらに熱い。
あまりに熱くて、正直な所、外に出るのが辛いくらいです。バスに帰る頃には汗ぐっしょりでございまふ・・・。

  

  こむおんぼー。

次に向かったのがコムオンボ神殿。ここもデカくて最高でしたが熱かったです(ヘタレ)

  こむおんぼ、廊下っぽい所。

   

アスワンに到着し、昼食。綺麗なホテルにてビュッフェ。
魚のフライとケーキがうまかったとです。友人曰く『甘すぎ』だそうですが。・・・うーん、甘党に目覚めてきたらしい・・・(笑)

  

昼食後、アスワンハイダムへ。

  水〜。

名の通りダムですが、これがまた大きさがスゴイ(琵琶湖4個分程度だそうな)。そして熱い(何)

  

(うー、あー・・・。眠いー。二人とも寝てるしー・・・。私も眠いから手抜き・・・(死))

  

次は『切りかけのオベリスク』。古代の石切り場です。

  石切り場〜。

  

それが終わればホテル。部屋でぐでぐで。

夕食は近くのレストランでシシカバブ(と言っても、焼き鳥みたいな串焼き)でした。
最近、肉ばっかり食べています。そろそろ、日本の味が恋しくなってきました。
とりあえず、3人の話を統合すると、『ざるそば』が最も食べたいものになりました(何)
ああ・・・。冷たくて、さっぱりしてて、醤油ベースのモノが食べたい・・・。
あ。後は、最近水ばっかり飲んでるので、麦茶とか緑茶とかも・・・。はふぅ。

話を戻して。

ホテルの4階が我々の部屋なのですが、これが絶景。ナイル川とアスワンの町を一望できます。
暇さえあればバルコニーに立つ我々。

  ホテルの部屋からの景色。左。

  ホテルの部屋からの景色。右。

・・・さぁ、もう二人とも寝てしまいました。
これからバルコニーで夜景見ながらナルシー決めた後、明日の為に寝ようと思います。
明日はオプショナルツアーでアブシンベル神殿。
28000円分の感動を期待してみようと思います。

さて、夜景見て寝るかっ。

2005.3/8 PM 9:37 エアコンの音だけが響く部屋で。

 
7日目 (3月9日)
   

2005.3/9 AM 7:10  アスワン空港ロビーにて

ここ数日、起床と同時に脳内でBGMが。ちなみに今日は、何故か『ドナドナ』・・・(笑)
その後、『Reckless fire』 → 『ADVENTURE』 → 『初めて君としゃべった』へ。うーん、謎。

さてさて。起床は5時。完全に慣れてきました。
夜景(外はまだ暗い)を楽しみつつ支度。

朝食は普通〜のバイキング。コーンフレークウマー・・・。

・・・うわっと。集合かかったので終了。

  

2005.3/9 PM 4:07  ニューカタラクト・ロビーにて

とにかくアレだ。熱いんだ。何をするにも、とにかく熱いんだ。
正直な所、ルクソール以降はずーっと熱くて、遺跡見学がしんどくて仕方が無いんだ。
・・・日本の夏よりも暑いんですよ。冗談抜きにッ!!

そんなわけで、額の汗を拭いながら書き。

  

えーと、本日はオプショナルツアーで、アブシンベル神殿へ。
6時半集合でバス。そして空港へGO。
アスワン空港にて、朝のコーンフレークの牛乳による腹痛を退治し、いざアブシンベルへ。
空港から飛行機まではバスなのですが、エアコン無しでしょぼーん。

機内は我々以外にもアブシンベルへ行く外人さんがたっぷり。
今回のフライトでは、窓からの景色は普通でしたとさ。

アブシンベル空港到着後、バスで5分。アブシンベル神殿に到着です。

  アブシンベル大神殿。(以降の写真はすべて携帯電話で撮影)

  アブシンベル小神殿。

  小脇のベンチから撮影。

まあアレだ。もう殺意を持ってるとしか思えないような太陽光線。じゅーじゅーと肉の焼けるような感覚すらします。
サングラス無しの裸眼では、目を開けるのが辛いほどの日差しですよ。

さてさて、Mac直筆(Macは日本語用ガイドブックの著者でもある)の本を渡され、とりあえずアブシンベル大神殿へ。
これが素敵にデカイー。
20ポンド札の絵になるくらいの有名場所はやっぱりかっこよかったです。・・・熱いけど。

そして、Macの青空学校スタート。
分かりやすいし、結構楽しいのだけれど・・・熱い。熱い、スゴイ、デカイ、でも熱い。そんな状態。

神殿内にて、”周囲に壁画、客無し、照明が怪しげ”な洞窟を発見し、そこで一人ナルシーを決めてたというのは嘘です(何)

観光後、すぐさまアブシンベル空港→アスワン。 早っ。

  

バスでホテル付近へ戻り、今度はナイル川を小型船で渡り、中州の所にあるレストランへ行くと。

意外に船は楽しかったです。ナイル川は結構綺麗だし。
風が心地よく、ナイルの綺麗な景色を堪能しました。

そして昼食。飲み物はハイビスカスジュースをセレクト。甘いワインみたいな独特の味がGood。
前菜はアエーシ。そしてメインは、ヌビア地方独特の『魚をトマトソースで煮込んだモノ in 熱い石鍋』というものでした。
テーブルに出された時もぐつぐつと煮えたぎっていましたよ。ハァハァ(何)

そして一口。そして涙目、水飲み。
今まで、ここまで熱い料理は食べたこと無いと思えるくらいの熱さでした。
しかしながら、この魚料理はウマー。
このエジプト旅行内でも、1,2位を争うくらいのウマさでした。ワーイ。

そして、そのまま近くにあった昨日泊まったホテル(ニューカタラクト)へ。ぐでんぐでん。

  

集合後、自由時間発動。
しかし、ホテルはチェックアウト済み。よって、ロビー待機。

S木さん曰く、『近くにスーク(市場)がありますよ』とのこと。
今まで、体力の無さを露呈しまくっていた我々。
ここで男として、若さを見せねば!ということで、熱い中をぐっちょんと(相方は待機)歩き出しました。

言うなれば、これは3月4日の朝に対するリベンジです。
どこまで私たちがレベルアップしたのかの見せ所。さぁ、いざゆかん!

・・・・・・・

・・・既にハン・ハリーリ市場にて客寄せ撃退スキルを磨いた我々に、もはや敵などいませんでした。
全て、無視&通り過ぎで倒せたのね・・・。
ナイル川のほとりを800mほど歩いた所で、ダルく(買うものは無いし)なったので回れ右という、素敵にヘタレな二人なのでした。

  

そして、これを書いている現在はホテルのロビー。もはや堂々と書いています。
隣では相方がホテル内の絵を描いたり、ヨゴレな絵を描いたりなのでした。

さて、次はナイルエクスプレスでカイロへ戻ります。
ああ、早くカイロへ戻りたい。早く涼しい所へ行きたいよぅ・・・。

2005.3/9 PM 4:50 丁度、他の日本人ツアー客が来てうるへー・・・。

  

2005.3/9 PM 8:41  ナイルエクスプレス、10号車1・2番部屋。下のベッドにて

揺れる中での執筆もオツ。・・・・・なのかなぁ。
只今、ナイルエクスプレス、つまりは寝台列車にて書いています。
ちなみに、寝台列車初体験だったり。

  ないるえくすぷれーす。

さてさて。あの後、ロビーからバスでアスワン駅へ向かい、今の列車に乗っております。
見た目はかなりボロい列車でしたが、中は結構綺麗だったのでよかったです。

我々は3人ということで、2人部屋を2つ。ドアを開ければ2つの部屋が繋がる・・・といった部屋です。
一部屋は・・・二畳くらいでしょうか。でもまぁ、思ったより広かったです。

部屋へ到着後、だれが一人部屋を使うかでじゃんけん3本勝負。相方圧勝。

そんなこんなで、車掌(といってもホテルのボーイみたいな人)に水やらコーヒーやら頼んでみたり。
また、『BGM』というつまみがあるのですが、それをひねると非常にムーディな(笑)悩ましげな音楽が流れたのにはウケました。
イメージとしては、『ルッパ〜〜ン☆』な音楽です(笑)

その後、機内食のような夕食を食べ、車掌さんに椅子モードから二段ベッドモードへチェンジしてもらいました。
意外ですが、かなりゆったりとしたスペースが出来ましたよ。

そのまま、自分等がいたスペースを独占。結局、一人部屋はぐっちょんのモノになっていました(笑)

そして、ベッドチェンジして30分後にこれを書いています。
早くも二人はもう寝てしまいました。9時前なのに・・・(笑)

さてさて、今日の私はそんなに眠くないので、ゆっくりと外の景色を見たりしてましょうかね。
長かったエジプト観光も、ついに明日で終わり。明後日にはこの地を離れます。
この、ノートに書き綴っていた日記も15ページ目。それでも書いてないことは沢山あります。

きっと今、この瞬間もが一生の思い出になっていくのでしょう。
・・・さぁ、とりあえず日記を畳んで、流れる景色でも見てますかね。

2005.3/9 PM 8:59 ちょっと蒸し暑い部屋にて

 
8日目 (3月10日)
   

2005.3/10 PM 5:43  ホテル・マリオットにて。この旅初めてのウォークマン装着。

まぁ、昨日の日記を書いて即寝だったことは言うまでもありません(爆)

そのまま熟睡して、起床は5時。そして二度寝(笑)。 車掌さんのノックでやっと起床。
アブシンベルのあの熱波の後からずっと風呂に入れなかったので、ちょっと体がやな感じ。
(寝る前に濡れタオルで体を拭くこと程度はしましたがね)

何気なく、この旅初めて私がラスト起床でした。(これまでは常に3人中最速起床)

狭い室内で適当に用意を済ましていると、にこやか笑顔な車掌さんが朝食を持ってきてくれました。
が。パンが4つと紅茶、チーズとバターというパン祭り。
しかも事前にS木さんより、『朝食は旨くないんで、駅着いたら朝食を別の所で食べます』とのこと。
なので、クロワッサン1個で終了。紅茶はウマーでした。

そんなこんなで、7時50分くらいに駅に到着。やっと、始まりの地、カイロに着きました。
ここで、アスワンやルクソールの熱波にやられてきた私と会い方はTシャツ一枚で出動。
・・・これが寒いこと寒いこと!(死)
カイロの気候をすっかり忘れていた、ヘタレな二人なのでしたー。

しかしながら、カイロの何と過ごしやすいことか!この涼しさ、さわやかさ!もう私、カイロに住みたいよ!(冬のみ(何))

さてさて。バスに乗り込み、朝食のレストランへ。途中、あのギザのピラミッドがくっきりと見えます。
ガイドのMac曰く、『二日前にカイロに珍しい雨が降った。でもって今は霧もない。君達はラッキーだ』とのこと。ワーイ。

レストランはもはや普通〜のレストランでした。
アエーシとタヒーナとゆで卵とターメイヤ(この旅行内で一番ウマイターメイヤでした)と、カレー風味のそら豆煮。
エジプトの基本的な朝食だそうですが、もはや何度も食った飯でゴワス。

この店で私はトイレに行ったのですが、トイレ前に子供が一人。
私が”象さんビーム”(この名前は我々三人で、”尿の表現はどうしたらいいか”という議題を激しく討論した結果である(死))を発射していると、
その子供は何故か、小さく切ったトイレットペーパーを置いてくる。・・・何に使えと?(笑)

まぁ、これがいわゆるエジプトには多い”トイレの番人”っぽいもので、チップをあげないと通してくれない人もいたりします。

実は、チップは初めてだった私。しかし、相手は子供。悩殺スマイルと共に1ポンド渡しました。
子供も中々いい笑顔を返してくれましたので、いい気分。

  

朝食を終えると、観光。まず最初に向かったのは赤のピラミッド。

  赤くないけど赤のピラミッド。

辺りは完璧に砂漠onlyになりました。
そして、聳え立つピラミッド・・・。うーん、やっぱりピラミッドはええわ・・・。

特にこのピラミッド(この後のピラミッドも)は観光客が少ないのが良かったです。
ギザのピラミッドは大きくていいのですが、人がわんさか居たからなぁ・・・。
辺りの景色もこちらの方が爽快でしたね。

  

写真を(携帯電話で)撮り、次に向かうは屈折ピラミッド。赤のピラミッドからすぐの場所でした。
はしゃいで、ついついピラミッドに登りだしたら、ラクダに乗った警備のおじさんに怒られちゃったい☆(爆)

  途中で作るのダルくなったピラミッド。

  

次はメンフィス遺跡。
巨大なラムセス二世の石像が寝っころがっているのが特徴。

  広場〜。

小さな公園のようなこの場所。私はずっと野良犬と戯れていましたとさ(笑)

  メンフィス犬A。

  メンフィス犬B。なでなでハァハァ(何)

  

そして、本日ラストは階段ピラミッド。
最古のピラミッドであり、世界最古の石材建造物。

  写真映りがいいのか悪いのか。

大きさは大したこと無い(と言っても相当デカいですが)のですが、何やら素敵なプレッシャーを持ったピラミッドでした。
空が半端なく青いエジプト。強い日光と青い空のせいで、これがまたかっこよく見えるんだ・・・(うっとり)

ちなみに、風が強くてガタガタブルブルだったのは秘密。

その他、異様に深い石の穴を見たり、野良犬と戯れたり(何)
ここの野良犬は親子犬で、これがまたカワイイのなんの・・・。ああ、日本で帰りを待つMy犬と戯れたいぜ・・・。

  きょうのわんこ。

  きょうのこいぬ。

  

その後、絨毯屋・・・というか、絨毯作り学校へ。
音速のスピードで手を動かす子供がそこに。スゴイ・・・。

ちなみに、最低金額が5000円ということなので、購入は即諦めでした。パフーン。
早々と学校を出、庭でゴロゴロ。

  

その後は昼食へ。
揺れるバスの最後尾で空を見ながら、この日記のラストを飾るカッコイイ台詞を模索していました。
さて、どーしよーかしら。わくわく。 ・・・ああ、エジプトの空は綺麗だナァ・・・。

カイロ市街まで戻り、中華料理店へ。
「エジプトで中華かよ!」と旅行前は思っていましたが、実際の今日は『中華万歳!』でした。
箸で飯を食う素晴らしさよ!唐辛子の辛みよ!キムチの何たる旨いことかッ!!
使う機会が少なくなったポンド札を減らすようにビールを飲み、いい気分でした。

そして一同は、もはやおなじみのカイロのマリオットホテルへ。
最も豪華で、最も朝食のウマイホテル。もうマンセーです。
たとえ、エキストラベッドが用意されてなくて添乗員のS木さんが大変な思いをしたとしても最高でマリオット!LOVE−!

次の予定は19時にディナークルーズ。
時間が開いたので風呂に入ったり、相方の水タバコ製作リターンズを頑張ってみては結局失敗したりなのでした。

さてさて、後はディナークルーズにのって、明日は帰国。
長かったようなこのたびも、あっという間に終わりそうです。
・・・さて、筆を置いて最後の夜を楽しみますかね。

2005.3/10 PM 6:40 まったりホテル内。

    

2005.3/10 PM 10:50  マリオット。アルコール少々。

結論から言えば、ディナークルーズは・・・うーん、私には合わないみたいです。

バスでクルーズ『メンフィス』へ乗船。見た目ゴージャスでかなりリッチな気分。

  船。

んが。中はテーブルがきつきつ。他のツアー客と合同だったため、飲み物が遅いぜ・・・。
ちなみに、ワインのハーフボトルをチョイスしました。

同じツアー客の人と小さくトークしていたら、ミニステージっぽい所より大音量の音楽が。勿論アラビア語。
とりあえず聞きつつ、料理を持ってきて(バイキング形式でした)、食。

音楽は大音量。隣の人とすら会話も困難なくらいでした。
賑やかなのは好きですが、それ以上に静寂を好む私(何)は、耐え切れずに上のデッキへ。

上のデッキ、夜風に当たってナルシー決め込もうとおもったら、辺りが全てビニールで覆われてやんの・・・(笑)
風情の無いのを感じつつ、ナイル川沿いの夜景をみていましたとさ。

・・・ああ、デッキに上がったもう一つの理由に、他ツアー客のマナーの悪さが。
酔いどれオヤジが一人居るだけで雰囲気ぶち壊しだねっ☆(何)

さてさて、そんな感じでホテルに戻ってまいりました。
ついに明日は帰国。色々と思いを馳せながら、床に就こうと思います。

2005.3/10 PM 11:05 ベランダは肌寒い・・・。

 
9日目・10日目 (3月10日〜11日)
   

2005.3/11 AM 6:34  マリオットにて。寝起き。

朝焼けの光で目が覚めました。
鳥の囀り、涼しい空気、一面の青空。今日もカイロは実に清々しく始まろうとしています。

ついに今日は帰国の日。友人等の『日本帰りたくねー』の言葉を聞きつつ、やっぱり帰国です。

・・・飛行機11時間、ソウルで乗り換え待ち4時間、さらに飛行機2時間・・・。
ある意味、一番ハードになるかもしれませんが・・・まぁ、頑張って帰ります。

2005.3/11 AM 6:37

   

2005.3/11 AM 12:09  2万フィートの青空から

住み慣れたマリオットホテルと別れ、バスで空港へ。車窓の光景もこれで見納めと思うと何だか切ないものです。
日本に戻ったら、石造りの家なんて無いものナァ・・・。
やけに街が明るく見えるのは強い日差しのためか、あるいは私の感傷か。

空港に到着し、セキュリティチェック等を受け、ロビーへ。
エジプトを出たら、手持ちのエジプトポンドはただの紙。(再換金不能)
そういうわけで使い切ってやろうと思って財布を見れば、手持ちは6ポンド(=120円)。 ・・・うーむ。
マリオットの枕銭に、勢いで25ポンド置いたからなぁ・・・(笑)

免税店に立ち寄り、1カートン4ドルという破格なエジプトタバコ”クレオパトラ”を購入する相方。
一服し、カフェにて5ポンドのコーヒーを飲みましたよ。エスプレッソ(?)になってておいしかったです。

時間になり、ゲートを抜け、飛行機へ。
我々の席は一番後ろでした。相方だけ窓席。ええなぁ・・・。

とりあえず、このまま書くと終わってしまうので、一旦ここで書ききれなかったことを羅列。
ちょっとした単語集みたいな感じで・・・。

2005.3/11 AM 12:21

Tips。
○エジプト人について

 エジプト人はとことん陽気でした。
 観光客に対し好感を持っているのか、バスに乗っている時や街の中を歩いている時もにこやかに手を振ってくれたりします。
 日本では有り得ない話。
 この、彼等の笑顔が何とも清々しくて、いつの間にか私も彼等に笑顔で答えていました。
 勿論、市場での客引きはうるさいし、バクシーシ(喜捨。物乞いとは少し違うけど実質上一緒だった)をねだる人もいますが、それは極少数。
 少年にチップをあげた時の笑顔や、ピラミッド観光中に、現地の女子高生(中学?)達がきゃあきゃあ話した後で私に近寄り、
 少々恥ずかしそうに、『Welcome』と言ってくれたことはとても印象的でした。
 私は、エジプト人を好きになれそうです。

○気候について

 3月はほぼ冬。カイロでは日中でも21度程度で最高に過ごしやすかったです。
 特に朝の清々しさなんて、日本に戻りたくなくなるくらいです。
 日差しは想像よりもかなりハード。日中ではサングラス無しでは眩しくて辛いほど。
 しかしながら、そのまばゆい日差しのおかげで、遺跡がとても美しいコントラストを描きます。
 日本では味わえない光景でした。

 カイロはとても過ごしやすかったのですが、南にいったルクソール、アスワンはとても冬とは思えない暑さ。
 日陰に入ると幾分かは涼しいのですが、日中は38度オーバー。汗だくだくでの遺跡観光に。
 冬でこの状態。これが夏だと・・・。・・・想像もしたくありません(笑)

○食べ物

 案外、ホテルでの食事が多かったため、エジプト料理はアエーシ、タヒーナ、ターメイヤ程度しか食べれなかったなぁ・・・。
 基本的にはまぁまぁおいしかったです。もっとマズイのを予想していたんですがね(笑)
 肉や魚料理を好んで食べてましたよ。あとはアエーシ。
 後、忘れてはならないのが甘いもの。ケーキやパイに限界値まで砂糖と蜂蜜を叩き込んだ、強烈なものばかりでした。
 エジプト人は(イスラム教な方は)酒を飲まない分、甘いものを食べるそうで・・・。
 最初は『なんだこりゃー!』だった私ですが、5日も経つとなれているのだから恐ろしい。
 日本に帰ったら、甘党にクラスチェンジして無いかと心配です(笑)

○バス、交通

 エジプトには信号機が滅茶苦茶少ない!ホテル〜カイロ空港間も、一度も信号がありませんでしたよ。
 中央線がくっきりと段差のあるコンクリで作られてて、対向車線がはっきりと区分けされていたり、立体交差が多い(主にカイロ市)のが特徴的。
 左側の建物にいくために、そこから500m走って反対側の車線に入って・・・なんてこともしょっちゅうでした。
 あと、エジプトのバスは速い。そいて、クラクションの数が多い・・・。
 1分毎にクラクションの音を聞いていましたね。・・・これが大袈裟ではないのだからスゴイ。

○客引き

 バザールだけでなく、観光地ではとことん客引き・物売りが話しかけてきます。
 特に日本人は金持ち・羽振りがいいと思われているため、かなり強烈。
 『ワンダラー!』とか、『ミルダケ、タダ』等、本人達が分かっていない日本語を使っては近寄ってきます。
 勿論、『ワンダラー』と言ってる人の品物が1ドルで買えることはありません。大体相場の5〜10倍の値段をふっかけてきます。
 観光が主な収入源であるエジプト。そのため、どの観光地に言っても物売りは絶対にいましたねぇ。
 振り切るコツは、無視してすたすた歩き去ること。意外ですが、これが一番効きましたね。
 客引きの声で、『ヘイ、ハンサムボーイ!』とか、『ラストサムラーイ!』には少々ウケました(笑)
 バクシーシ(喜捨)はあまり(notゼロ)見ませんでした。良かった良かった。

○ホテル

 ・Marriot (カイロ・4泊)

  豪華な宮殿のようなホテル。初めて来た時は『俺等みたいのがこんな所に泊まっていいのか!?』と思う程。
  あんなに豪華なホテル、日本にはまず無いでしょう・・・。
  最も泊まった回数の多いホテルでしたが、部屋、ボーイの対応、そして何と言っても朝食の旨さが最高でした。
  カイロ自体の気候も相まって、さわやかな朝を過ごせました。
  最終日の朝食にて、シェフがその場で焼いてくれる見にステーキを3枚も食べたのは秘密。 

 ・ヒルトン (ルクソール・一泊)

  実質滞在時間4時間。ベッドが気持ちよかったです。

 ・ニューカタラクト (アスワン・一泊)

  高級ホテル・・・とガイドブックには書いてあるけど、内装は結構ボロかったです。ベッドも少々固かったのがしょんぼり。
  ですが、テラスからの眺めは最高。ナイル側を見下ろし、遠くにはサハラ砂漠。夜景もVeryGood。
  ちなみに、このホテルにシャツを二枚も忘れたなんてことは・・・いい思い出のはずです。

 ・ナイルエクスプレス (アスワン→カイロ)

  寝台列車。部屋は勿論狭かったですが、面白かったなぁ・・・。車掌さんも怖そうで、実はいい人だったし。
  BGMつまみにより発せられる、ムーディな音楽が最高でした(笑)

○ツアー客

 今回のツアーは私達を含めて29人。結構多かった・・・のかなぁ?
 メンツとしては、卒業旅行組みとして、男3人の私達。娘2人グループが3つ。母娘コンビもあったり。
 その他、老夫婦やオバサン4人組なんてのも。
 結果的にはほぼ全員と話した感じですね。
 他のツアー客には、ガラの悪いのも居たりしたようで、我々のツアー客は基本的に和気藹々としてて良かったと思っています。

○おみやげ

 結果的に、パピルス、ポスター、砂漠の砂あたりがおみやげ。うーん、少ない・・。
 親戚などの分も買うつもりでしたが、クッキーやらお菓子やら、手ごろなものがナッシング。
 仕方が無いので、おみやげ話だけで終わりです。置物買うのもアレでしたからねぇ・・・。
 エジプトみやげは部屋に飾ると怪しさ炸裂なのだ・・・(笑)

○S木さん

 このツアーの添乗員さん。notガイド。
 日本から同伴し、色々な手配をしたり、ツアー客のおじーちゃんおばーちゃんの相手をしたりと忙しそうでした。24時間活動・・・。
 しかも、このツアーが終わったら、二日間休んで次はトルコツアーだそうな。ハードだ・・・。
 年は20代後半ぐらいの女性。丸めな頬の明るい系おねーさんでした。
 集団に向けて話す時と個人に話す時とで、ぶっちゃけ具合が違いすぎるのがGood(笑)
 隠れヘビースモーカーだとか、いらない情報までGetしてしまいました(笑)
 個人的に、アスワン辺りからショートボブカットの髪を後ろでしばって、ミニポニテ状態に変わっていたのが萌えました(死)

○Mac

 本名はマクディ・ガマール。本ツアーの現地ガイド。日本語は(あくまでも他外人と比べて)かなり上手い。
 アラブ人男性で年齢は40くらい。このツアーが終わる頃に奥さんが出産するそうで。めでたいねぇ。
 常に赤色のキャップをかぶり、グラサン装着。中年太りが目立つ。
 日本語版の旅行ガイド本を出版してたりもするインテリで、会話の中にギャグを時々入れてくるユーモラスなオッサンでした。
 現大統領をくそみそに言う様がステキー(何)

 旅の途中でMacのおすすめおみやげ店による機会が多いのですが、値段が高い。(日本語の通じる店が多くて助かりましたが)
 しかも、日に日に買うものの値段が上がっていく様に、我々は『マック・マジック』と呼んで恐れていました(爆) 勿論、元ネタはマクドナルド。
 『ヒエログリフの入ったネックレス』をMacとり紹介されてて、買おうと思って店に入ったら、最安値が150ドル(=一万五千円)・・・。
 ・・・怖い、怖いよMac・・・(笑)

9日目・10日目 (3月10日〜11日)
   

2005.3/11 PM 3:01  2万フィートの青空から 2

Flashには作業時間が足りなく、書けなかったのでこの場で書きます。

卒業旅行、私はかなり前からエジプトへ行くことを決定していました。
この旅行は私が小学生の頃、図書室で読んだハワード・カーターのツタンカーメン発掘物語に憧れ、
考古学者を夢見ていた時から始まったのかもしれません。
その10年後に私は、その夢とは全く違う職種に就きましたが、記憶の底で小さく残っていました。

幼い頃の夢を、もう一度追い直してみる旅。それがこの旅行の真意でした。
小さな図書室から描いていた世界は、想像以上に過酷で、雄大で、素晴らしいものでした。

  

席に座り、飛行機は滑走路を進んでいく。
エンジンは大きく唸りを上げ、体に強烈なGが圧し掛かる。
浮遊感と共に、私達の乗った飛行機は大地を離れていく・・・・・・。

  

  さ よ う な ら
マアッサラーマ、エジプト。
私に孫が出来るような齢になったら、また来ます。
そしてまた、『来て良かった』と満足な顔をしながら帰りたいと思います。

  

そら いし
青と白の国が離れていく。

音速のスピードで、遠ざかっていく・・・。

   

この日記を閉じ、腕時計の時間を日本時間に合わせた時、私の旅行は終了します。
そして、いつもの日常へと帰っていこうと思います。
この旅で見た景色を、いつまでも憶えたまま。

2005.3/11 PM 3:28 旅行終了。
BGM:花火(FIVEさん)